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内容説明
「お客さんから言われて一番嬉しい言葉は?」ある時、異なる会社で働く三人のハイヤー乗務員に尋ねてみた。驚いたことに、彼らは揃って「気をつけて」だと答えた。そのひと言で、疲れも一瞬に吹き飛ぶというのだ。そう、ひと言の言葉は、人を勇気づけもするし、傷つけもする。いわば両刃の刃のようなものなのである。本書は、営業現場のリーダーを長年にわたり務めてきた著者が、仕事や人間関係をスムーズにするひと言のちがいとは何かを考察した100のコラム集である。冒頭の「気をつけて」のひと言。深夜、道路もすいている、乗客も乗せていない、ついスピードを出しがちになる……。そんな乗務員を気遣った思いやりが「気をつけて」の中に込められていたのだろう。だからこそ、乗務員の心にも響いたに違いない。これと同様、人に喜びと感動を与えてくれ、チャレンジ精神を掻き立ててくれるようなひと言を、リーダーなら部下にかけてあげたいものだ。
目次
1 「神様じゃないよ…」
2 「たったひと言のおかげで…」
3 礼儀は人のためならず
4 短い。だから記憶に残る
5 「私って、わがままですか?」
6 「日本ではまだ早い」
7 OLが輝くとき
8 「社長も辛かったはずだ」
9 同じ機嫌の風車
10 ビジネスマンの臨界期
11 一人ピグマリオン効果