中公新書<br> 女たちの幕末京都

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中公新書
女たちの幕末京都

  • 著者名:辻ミチ子【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 中央公論新社(2013/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121016935

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内容説明

開国か攘夷かをめぐり、幕末の政治の中心は江戸から朝廷のひざもと、京都へ移った。歴史は男たちの活躍する格好の大舞台を提供し、のちに多くの書物に取り扱われた。本書は、ともすれば歴史の片隅で取り上げられてきた女性たち、たとえば安政の大獄で逮捕された老女村岡、皇女和宮と協力して徳川家を救った庭田嗣子と土御門藤子、岩倉具視に「手のつけられぬ女」といわれた若江薫子らに光を当て、歴史の面白さを掘りおこす。

目次

1 災害と幕政改革の巷(おかげ参りに豊年おどり 近衛殿老女村岡 ほか)
2 将軍継嗣問題と大奥(黒船の来航 島津篤姫の輿入れ ほか)
3 女たちの安政の大獄(世にいう安政の大獄 連座した志土の妻(梁川紅蘭、梅田信・千代) ほか)
4 激動の政局、弾む女たち(皇女和宮の降嫁 松尾多勢子の上京 ほか)
5 王政復古に文明開化(京都町人の根性は(坂本龍、寺田屋登勢)
皇女に救われた徳川家(静寛院宮、庭田嗣子、土御門藤子) ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

19
和宮や篤姫は歴史上有名だが、その影で懸命に幕末を生きた女性はたくさん存在した。特に安政の大獄で投獄されてしまった、力強い詩を残した紅蘭、明らかに政治能力があった老女村岡など、心ならずも酷い待遇を受けた女性たちが痛々しかった。女性からの視点による歴史はやはり大切だ。2012/09/18

星落秋風五丈原

8
とても読みにくかった。文章が長い。小説ではないので、リズムをつけたり、一定の決まり事をつけた改行をする必要まではないが、最低限読みやすい文章であって欲しい。第二に、主語が途中で入れ替わっている。主語が入れ替わった関係で 客観的事実から筆者の主観に変わっている文章もある。 最初に客観的事実だけを述べ、最後に所感という形で主観を 出しても良かったのでは。筆者が後書きにも述べている通り、必ずしも編年体で書かれていない。あるテーマに絞って書かれる場合は、 やむなしとは思えるが最後に年表などつけて頂くとありがたい。2003/08/02

連盟

0
村岡(津崎矩子)、松尾多勢子など幕末に活動していた女性たちの紹介。大河ドラマとかでもあまり触れられない人たちであるが、当時の歴史の一端を担っていたことがよく分かる。2014/07/31

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