内容説明
20世紀最大のスパイ事件といわれる「ゾルゲ事件」。その主犯であるゾルゲの素顔を知る人物がいた。出会い、愛の日々、そして事件後に著者の身に降り懸った数々の偏見。激動の時代を生き抜いた女性の貴重な回想録。
※本作品は紙版の書籍から解説が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
午睡
4
ゾルゲの顔が真っ赤に描かれた表紙。正直、読む気をそがれるような装丁で、げんなりする。しかし、ジャケ買いされないCDにこそ名盤がそろっているように、こうした本にこそ流行や時間を超えて訴えかけてくる中身があると思う。 社会哲学の博士号を持ち、法隆寺や弥勒菩薩像を愛するゾルゲ。日本と日本人を愛し、その決定的な壊滅を避けるため闘うゾルゲ。「しかたない。人、幸福になりますならゾルゲ死にます。あなた、どうぞ生きてください」と愛する恋人に、たどたどしい日本語で訴えるゾルゲ。その言葉どおりに、生きて死んだゾルゲの記録。2020/04/06
きよきよ
3
第二次世界大戦前~中に日本で活動していた ソ連のスパイ(ドイツとのハーフでドイツの新聞記者という身分で潜伏) と恋愛関係にあった著者が、戦後に今までの出来事をゾルゲの 私的な面から経験とそれに基づいた解釈で記したエッセイ。 歴史物で外国がらみの話が読みたいと思い、ブックオフを歩いてたら「あらすじ」 気になり読んでみた。当時は、ゾルゲ事件として有名だったらしい。 日本に潜伏していた本当のスパイの話は知らなかったので、おもしろかった。 この表紙のインパクトは強すぎ! 2012/10/26
shirou
1
正しく、人間としてのゾルゲを取り上げた一冊。 その為、歴史的な背景描写はなく、歴史としてのゾルゲ事件を扱った作品ではない事に注意が必要。 ゾルゲ事件が、内容については事前知識が必要デス。 ノンフィクションとして、また一人の人間としてのゾルゲを知る上では、貴重な作品だと言えると思います。2012/03/21
猫草
1
愛人が回想したゾルゲ・・・通じる言葉が少ない範囲での人間観察はこんなもんか・・・2011/06/16
スターリーナイト
0
2016-37 ゾルゲみたいなスパイが今も居るのだろうか。2016/05/20
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