内容説明
悪戯電話をしてきた男性に説教した思い出、女優・鶴田真由を銭湯の名前と聞き違えて笑われたこと、五百円玉を貯めて50万の借金を返した日々、美容院の対応に立腹しても文句を言えない自分、「諦めないで書くんだよ」とタクシー運転手に励まされ苦笑したこと――あの頃の私はキリキリ舞いさせられながらも、精一杯生きていた。三十代の女性へ真摯に語りかける、本音のエッセイ23篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
aax74370
28
★★★☆☆ 30代女性向け雑誌のエッセイ集。大外れ作品ではないですが、15年以上前のエッセイなので、流石に古臭さは 否めませんwww 乃南さんの人柄・考え方が 何となく分かったような本でした。 2014/04/10
cithara
11
悪口を言い合う女性グループへの眼差しや、「最近の若者ときたら…」での若者への徹底した冷めた眼差し。これらを書いた時の乃南さんはまだ三十代だった! やはり作家というのは人より何段も高いところから世間を見つめているのだろうか? 乃南さんの小説にも昔から揺るぎない信条というものが感じられる。同窓会に出席したとき「我が儘でマイぺースな生徒だった」と言われたと書かれている。それが乃南さんの作品の安定感になっているのかも。「今、何となく疲れて、憂鬱でいる方は、一つ、占いでもしてみると良いと思う」→ハイ、ハーイ! 2018/12/09
れお
8
小説は全部好きなんやけど、エッセイは辛口と言うか、女性の嫌な部分が沢山書いてあり、なんだかなぁと言う感想。2000年の発行やから、乃南アサも私も若かったなと。2013/03/11
sine_wave
4
1998~1999年に雑誌連載になったエッセイ集。この作者のものならなんでもと思ってブックオフで購入。読み始めたらなんとエッセイ集だった次第である。どれもそれなりに面白く読めた。「舌鼓」、「タクシーにて」なんか特にいい。2016/04/16
かなもー
4
今の若者や世の中に対して、ときには鋭く辛口なところもあったが、本当に的を得ていると思う。作者の生体も赤裸々に書かれていてクスッと笑えるところもあり、この絶妙なバランスが面白かった。言葉の選び方が好き。「パン屋さんが大量に放出する食パンの耳」って言葉がすごくツボ。放出ってw2014/02/17
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