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内容説明
我々は「移動する種」である! 紀元前に1000キロ単位を航海し、太平洋の島々に移住した人々とは。そして、彼らと我々の驚くべき関係とは。遺伝子、言語、遺跡、そして神話に残された痕跡を縦横に読み解き、広大な大洋を渡った「海人」の実相に肉薄する。(講談社選書メチエ)
目次
序章 ボエッジ・オブ・リディスカバリー
第1章 海人の民族学―アジアの海浜にて
第2章 海人の黎明―スンダランドからオセアニアへ
第3章 海人の始動―オーストロネシア系海人の登場
第4章 海人の展開―未知の海域へ
第5章 海人の精華―ポリネシア人のからだとこころ
第6章 海人の戦略―移住の戦略と航海術
第7章 海人の小宇宙―シンボルとしてのカヌー
第8章 海人日本へ、そしてアメリカへ
終章―海人論から学ぶもの
補章 比較言語学と歴史言語学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koz kata
4
我々にとって1番身近なポリネシアンはハワイ出身の力士たち。彼らの体格が素晴らしいのはそういう体格の人々でなければ南洋の海上で凍死しかけるような過酷な新しい島を見つける為の航海に耐えられなかったから。風に逆らって島の探索をしたのは見つからなかった時に風の力を借りて帰って来やすいから。 年功序列や二重統治システムはポリネシアにもあったので日本では「これは日本にしかない」と思われているものも目に入っていないだけでかなりありふれているらしい。ほっとするね!2016/06/18
つみれ
2
マオリがニュージーランドに住み始めたのは鎌倉時代くらいって聞いたときに、へえ!ってなって全くこの本忘れてるわとなったので再読。今回はグーグルマップで位置を逐一確認してかなり島や諸島の位置と名前を覚えたけど、マルケサス諸島とか探すのほんと大変なんよ、ようこんな島へたどり着いたなとなる。一方でかく見えるハワイやニュージーランドは緯度移動で大変とようやく覚えた。▼移動の圧に戦争はどれくらい関わったんだろう、メラネシアの内陸には入り込まなかったのは平和に棲み分けたからだけとは思えないし、マオリは好戦的だというし。2023/07/08
つみれ
1
行ったり来たりしてたんだよね〜って言われるとそりゃそうだって思うけど、やっぱり何時代について言われても驚く。鰐は鮫になるって因幡の白兎じゃんってなったので著者の他の著書も読みたい。2022/11/02
浪人
0
日本人との関係は謎のまま残った。2012/09/06