内容説明
その名も高い、新選組一番隊組長、沖田総司。足早に幕末の混乱期を駆け抜けた、剣豪と言うにはあまりに爽やかな素顔とその剣を鮮やかに描く連作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
UMA
5
いつもにこにこ優しい好青年、好きなものは甘いものと土方さんの困った顔、な総司は色んな人の新選組小説で見かけるけれど、この本の総司には他の本にない人間らしさがある気がする。のろまな人間に対して見せる軽侮や苛立ちとかちょっとした口の利き方の粗暴さとか、綺麗すぎないところが実に魅力的。超有能で話のわかる山崎さんがちょくちょく出てくるので山崎ファンにもオススメ。2013/03/18
ならのみやこ
5
【再読】学生時代、大学図書館にて何度も読んでいた、現時点において私の最も好きな小説。大学を卒業してから約1年、古本屋に行く度に必ず探していたのだけれど、今日ようやく発見。あらゆる所が黄ばんでいたり折れていたり破れていたりしていて、そのわりになかなかの値段で売られていたので買うのに少し躊躇したけれど、今期を逃したら次いつ見掛けられるかわからないと考え購入。そして約2年ぶりに読破。読んでいて感じることは昔と少し違っていたけれど、やっぱり面白かった。2011/12/23
ならのみやこ
4
再々読。以前読破した時と比べて更に印象が変わってみえた。面白かったし、また再読することがありそうだけれど、昔の方がこの作品を楽しめた気がする。昔読んだ時には主人公の一挙一動から感情が汲み取れたのだが、今読むとそこまで感じられないのである。それでもやはり小説内での「沖田総司」は儚くて素敵なお兄さんだった。2014/11/28
カロテン
4
戦いを大々的に取り上げるというものではなかったです。私は沖田総司の魅力は、新撰組最強の剣士とうたわれた人生、ですが儚く命が散っていったところにあると思います。この本は、どちらかというと日常を取り上げるといったものでしたが、総司の気質がよくわかる一冊でした。普段あまりスポットが当たらない人もいきいきと描かれています。探索方として有名な山崎烝が好きな方にはおすすめです♪ タイトルの「残英」にも作者が込めた思いが伝わってきます。心に残る本でしたが欲を言うと、斉藤さんをもう少し出してほしかったな〜なんて、、、、2013/08/15
ならのみやこ
2
とても読みやすかった。何度でも読み返したくなります。2010/01/03