自白の風景

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自白の風景

  • 著者名:深谷忠記【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 徳間書店(2016/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198918415

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内容説明

菊山事件―殺人罪で起訴された矢代昌宣は、裁判で自供を翻し、無実を主張した。だが裁判官は有罪判決を下し、矢代は控訴審中に獄死した。十八年後、菊山事件の裁判長だった滝川が轢き逃げされ死亡。しかも容疑者として逮捕されたのは、かつて矢代を取り調べ、自供に追い込んだ元警部・堀内だった。矢代同様、無実を主張する堀内だったが、厳しい取り調べの末に自供する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

松井和翠

2
再読。現代で社会派本格を書くことは、ある意味コード型本格を書くことよりも難しい。リアリズムの中に奇矯なアイディアを導入しようするならば、常に作者は作品の破綻を覚悟しなければならず、また社会問題の問い掛けだけで現代の読者は満足してくれない。そして本作も後者の点はクリアとまでいっていない。しかし、それでも本作は社会派本格の秀作である。所々に危うい点、陳腐な点、説明不足な点もあるが“冤罪”という難しいテーマと本格推理小説としての結構とをがっぷり四つに組ませ、一定の成功をおさめた力作として記憶に値する。2011/10/20

perakichi

0
“ややこしくし過ぎなんちゃう?”って、すこし、まどろっこしい感じはあるけど、読み応えは、十分ありました。ひと世代上のみなさんが、感じておられることが書かれていたのかなって思います。警察などの、高圧的で威圧的な諸行は、あってはならないと思いつつも、ありそうですね…だからと言って、何をしてもいいというのは、我々のすることじゃないけどね…2021/12/13

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