内容説明
日本人拉致、核兵器保持、ドラッグ密造、米ドル札偽造……疑惑の飛び交う世界一ミステリアスな国・北朝鮮の5泊6日のパックツアーに、覚醒剤取締法違反で執行猶予中のならず者ライターが紛れ込んだ! 滞在中にドラッグをキメまくり、喜び組予備軍かとおぼしき女性ガイドをナンパし、イヌ汁を食らい、万景台で金日成に思いを馳せる。クレイジーな旅行記の根底に流れる確かな視線で、俗なジャーナリズムをはねのけ、「北」の本質に迫る。
目次
第1章 1万2千メートルのスカイハーイ―高麗航空は想像力よりも高く飛ぶ
第2章 Pyongyang‐High―平壌ハイ
第3章 盗聴器でも盗めない秘密のレシピ―国家機密を銀色の鍋でグツグツ煮込む
第4章 平壌ウォーカー―ワイルドサイドを歩け
第5章 革命的リゾート根性であの山を登れ―ジーザススーパースター、キムジョンイル
第6章 カダフィ、フセイン仲良し同盟―北朝鮮チャイルドはゼンマイで動く
第7章 余談
第8章 犬道楽の果てに見た犬汁スープ―犬カルビを食うと人はわんわん吠える
第9章 38度線上のアリア―サーカス精神で朝鮮半島統一だ、おーっ!!
第10章 MY GIRL―期待を引いた分の甘いストーリー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kera1019
7
北朝鮮旅行記も石丸元章にかかると真摯な態度は微塵もなく、バカバカしく軽妙で楽しく読めた。北朝鮮でもドラッグと悪ふざけは相変わらずやけど、北朝鮮人民に対する敬意が随所に顕れてて好感も持てました。俺も平壌行ってみたいな。2013/10/03
Gilles B.
4
石丸元章週間一応の最後を飾るのは平壌ハイ。執行猶予中に北朝鮮に観光に行くって凄い発想ではありますが、それを受け入れる北朝鮮のでたらめさ、否、懐の深さにも感嘆。気楽に楽しめるややおふざけな文章やら描写からも北朝鮮という国の一端が見えてきますムニダ。むこうはむこうで色んな事情があるわけで、それはそれで大真面目にやってたりするわけで、そういうことを相互理解できないといずれにしたって明るい関係はないですよね。あー面白かった。★★★☆☆2010/04/22
RYOyan
3
近くて最も遠い国、北朝鮮。大真面目な修学旅行で悪ガキ同士が危なかしいイタズラ心を止められなくなって、ヤンチャしちゃう感じが面白い。観光旅行も行き先とメンバー次第で驚きと発見に満ちた旅になるのだなー。2013/07/30
nonono
3
1998年の平壌へのツアー記録。だけに収まらず様々な観点…きっと見えていないところで色々抱えているのだろうこの国とまた日本人への手厚いおもてなし? この手のものが気軽に読める日本にバンザイとでも言うべきか。ルポとして非常に良かった。2010/05/10
モーリス
3
おもしろい