ファンタジーと歴史的危機 - 英国児童文学の黄金時代

個数:1
紙書籍版価格
¥2,750
  • 電子書籍
  • Reader

ファンタジーと歴史的危機 - 英国児童文学の黄金時代

  • 著者名:安藤聡
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 彩流社(2003/01発売)
  • ポイント 25pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784882027850
  • NDC分類:909.023

ファイル: /

内容説明

ファンタジー流行の影には、未来への不安が潜んでいる……。英国児童文学史上、優れたファンタジーが集中した1860年代、1900年代、1950年代。『不思議の国のアリス』『ピーター・パン』『トムは真夜中の庭で』等が世に出たこれらの時代が、いずれも《歴史的危機》を迎えていたことに着目し、《ファンタジー黄金時代》に書かれた作品と時代背景の関係を読み解く。地図・年表・読書案内付。図版多数。
◆取り上げられる作品◆
◆チャールズ・キングズリー『水の子』◆ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』◆ジョージ・マクドナルド「黄金の鍵」◆ラドヤード・キプリング『プックの丘のパック』◆ケネス・グレイアム『柳に吹く風』◆J・M・バリー『ピーター・パン』◆メアリー・ノートン『床下の小人たち』◆ルーシー・M・ボストン『グリーン・ノウの子供たち』◆フィリッパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。

目次

英国児童文学三期の黄金時代―一八六〇年代、一九〇〇年代、一九五〇年代
1 一八六〇年代―工業化と進化論の狭間で(進化と退化の神話―チャールズ・キングズリー『水の子』 通過儀礼としての死―ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』 もうひとつの進化論―ジョージ・マクドナルド「黄金の鍵」)
2 一九〇〇年代―ヴィクトリア時代の終焉と失われ行く風景(危機と連続性―ラドヤード・キプリング『プックの丘のパック』 囲われた聖域と日常的幸福―ケネス・グレイアム『柳に吹く風』 もうひとつの『失楽園』―J・M・バリー『ピーター・パン』)
3 一九五〇年代―伝統の崩壊、あるいは居場所の喪失(成長と喪失―メアリー・ノートン『床下の小人たち』 居場所としての邸―ルーシー・M・ボストン『グリーン・ノウの子供たち』 内なる楽園―フィリッパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miki

13
英国の作品は過去からの影響をものすごく受けて、脈々と継がれていくんだなと興味を持ちました。日本ではあまり見られない現象では?国、人々、世界が不安を感じたり変革期に直面する時、偉大なファンタジーが生まれるのは、納得がいく話でした。もっと歴史や時代背景に通じていなければ、深く読めないですね。2013/03/26

ワッピー

3
作品の中に当時の状況が反映されていることはよくありますが、その作品が生まれた時代背景にまで立ち戻って歴史的な検証を加えたものは初めてでした。2011/08/20

sakanaga

0
付録に1851年から2002年に至るイギリス史と児童文学史を並べた年表あり2019/03/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/654178
  • ご注意事項