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内容説明
イタリアをはじめ各国でベストセラーとなっているよしもとばななの世界を、「家族」「食」「身体」というキーワードを手がかりに、翻訳という異文化体験を通して旅する。作家自身による本邦初公開(イタリアのみで発表)のエッセイ、作品の秘密をめぐる作家と翻訳家の初の対談(語り下ろし)も収載。
目次
序 イタリアにおける「よしもとばなな現象」(A.G.ジェレヴィーニ)
第1部 言葉と言葉のハネムーン―対談 A.G.ジェレヴィーニ×よしもとばなな(『TUGUMI』;“Tsugumi”;翻訳のポイント ほか)
第2部 アレちゃんと私とイタリア(よしもとばなな)(エスプレッソの秘密;アレちゃんと私;気品と風格 ほか)
第3部 よしもとばななの原点を読み解くキーワード「家族」「食」「身体」(A.G.ジェレヴィーニ)(言葉なきエクリチュール;台所的な空間;食する身体 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AKIKO-WILL
3
美味しそうなタイトル?イタリアでのよしもとばななさんの人気が凄いんだとこの本で知りました。イタリアで2つの賞を貰ったコトも!イタリアでの日本人と言えばヒデと北野武とそしてよしもとばななさんと言うのもビックリ!そこまで評価される理由は、イタリア人翻訳家のアレッサンドロGジェレヴィーロさんが解説してくれます!そして、2人の意外な縁も!これを読んでいて「キッチン」をもう一度読みたくなりました。2013/08/29
紗々
2
イタリアもばななさんもすきでつい買ってしまった……!ばななさんの小説からみた外国がすきなのかもしれない。 それにしてもアレちゃんほんとにすごい。考察する文献量もだけれど、一文一文細かく拾ってあるのもすごい。2018/08/05
emi ta
2
キッチン=カツ丼というよりも、よしもとばなば=カツ丼になってて、読み終わったあと、美味しいカツ丼を食べました。2013/05/20
黒猫
2
アレちゃん(筆者)がおもしろい! でも、この本はよしもとばななの本に関しての考察であって、そこまでよしもとばななファンってわけじゃない私にとってはそんなにおもしろくありませんでした。。 ファンの人だったらすごく興味深い本なのではないかと思います。2012/09/15
min
1
翻訳って魂を預けるようなことだと思うけど、アレッサンドロさんとばななさんの信頼関係が読み取れて良かった。 ただ、吉本ばなな考については、微妙だと思ってしまった。キッチンは未来、理想で、台所は過去、現在を表すっていうのはめちゃ鋭くて気づかなかったから凄いなぁと思ったり、勿論、学術的には素晴らしいものだとは思うけど、泳いでる魚を殺して解体して、この部位がこう、と解説して、でもそれは生きてた頃の魚とは別物みたいな、気持ちになった。間違ってないけど、本当でもない感じ。2020/12/27