夜と霧 新版

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夜と霧 新版

  • ISBN:9784622039709

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内容説明

精神科医ヴィクトール・フランクルが、ナチス・ドイツの強制収容所に囚われたみずからの体験をつづり、極限状況におかれた人間の尊厳の姿を余すところなく描いた『夜と霧』。世紀をこえ、世代をこえて、読み返され、読みつがれています。新版(2002年刊)は、この永遠の名著を21世紀の若い読者にも伝えつづけたいという願いから生まれました。フランクル自身が大幅な改訂をほどこした1977年のドイツ語版にもとづく、真新しい翻訳です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

1347
評価に違わない歴史的な名著である。これまでの同種のものとは違って、きわめて冷静沈着に語られていながら、小説以上に感性も激しく揺さぶられる。とりわけ美しいのが、アウシュヴィッツでひそかに妻の24歳の誕生日を想うくだり。結果的に筆者は、この妻と2度と会うことはなかった。また、哲学的な意味においては、「わたしたちにとって生きる意味とは、死もまた含む全体としての生きることの意味であって「生きること」の意味だけに限定されない、苦しむことと死ぬことの意味にも裏づけされた、総体的な生きることの意味だった」の認識は深い。2013/10/02

ehirano1

1001
ついに大名著且つ世界的ロングセラーを読んでしまいました。著者がナチ収容所のサバイバーということもあって一体どんな体験が書かれているのだろうと年甲斐もなくかなりドキドキしてページを開き、読み進めました。感想は、「この本に出会えたことを深く感謝したい、唯只管感謝したい、そんな気持ちでいっぱいです。」2016/11/04

青乃108号

793
それほど厚くはない本なのに、読むのにかなりの時間がかかった。ユダヤ人強制収容所の、悲惨な状況を描いたドキュメントなんだろうな、ぐらいにしか思っていなかったのだが。想像を遥かに超えて、【生きるとは何か】の深層に言及した崇高な書物だった。悩める現代人にも一読の価値あり。2021/12/04

風眠

686
言葉は、年月とともに古びてしまうものなのだと思った。1956年の旧訳よりも馴染みのある言葉づかいで、確かに読みやすくはなっている。コンプライアンスだなんだと、細かい事にも配慮されるようになったからだろうか、資料であるはずの解説が削られ、写真が削られ、本文で使用される言葉も削られている。どんなに残酷であろうと、気分が悪くなろうと、解説は読むべきだし、写真も見るべきだと私は思う。事実を知った上で本文を読めば、ひとりの心理学者が書いたこの体験記録が、どんなに貴重であるかを知るだろう。人間というものを知るだろう。2018/04/12

ちくわ

644
【♪】知っているつもりだったナチス強制収容所のリアルが赤裸々に語られており、最後まで興味深く拝聴した。我々が聞き知る様々な事実とは、発信者に都合良く編集された断片・表層なのかもな…と感じた。生還者の中には、他人を蹴落とし自分だけ生き残ろうとした人も多かったのだろう。善人ほど死んだ…なる言葉が重く響く。ちなみに、著者は最初の選別で『右』に選ばれた結果生還出来た。つまり、最初の選別で『左』に選ばれた9割の人々の想いは一切書籍化されていない。本書だけで強制収容所を分かったつもりになるのもまた片手落ちなのだろう。2025/10/11

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