- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
数多くの小説や映画、テレビによって、様々に描かれてきた剣豪・宮本武蔵。とりわけ国民作家・吉川英治が生み出した武蔵像は、ほとんど「実在の武蔵」とイコールのようになって人口に膾炙し、今に至っている。しかし、史料を丹念に調べ、各地の伝承なども踏まえていくと、創作の世界とはまったく別の武蔵像が浮かび上がってくる。「お通さんと武蔵は面識がなかった!?」「武蔵には妻子がいた!?」「宮本武蔵と名乗る武芸者は、何人もいた!?」「佐々木小次郎にとどめを刺したのは、弟子たちだった!?」……ほんの一例を挙げたが、これらはまったくの作り話ではない。いずれも何らかのかたちで出典を求められるものばかりなのだ。本書は、若手歴史研究家として進境著しい著者が、101の素朴な疑問に答えるかたちで、宮本武蔵の実像をわかりやすく解説。出生地や家族をめぐる謎から、晩年の暮らしや死をめぐる謎まで、目からウロコが落ちる話題が満載の力作!
目次
序章 武蔵が果たした偉業とその時代
第1章 武蔵の出自&家族をめぐる謎
第2章 武蔵の剣技&功績をめぐる謎
第3章 武蔵の決闘をめぐる謎
第4章 武蔵の仕官運動&交遊をめぐる謎
第5章 主君・主筋の武将をめぐる謎
第6章 柳生但馬守と柳生新陰流をめぐる謎
第7章 沢庵と小野お通をめぐる謎
第8章 『五輪書』と二天一流をめぐる謎
第9章 武蔵の晩年と死、墓所をめぐる謎
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AICHAN
23
図書館本。武蔵に関する歴史的資料は少ない。晩年、熊本細川藩に客分として抱えられてからは、信憑性の高い資料が少し残っている。しかし、前半生のこととなるとあまり資料がない。で、いろいろな憶測がなされる。武蔵非名人説などもそうだ。武蔵と同時期に生きた渡辺洪庵という幕府旗本がいる。柳生流を修めた。その洪庵が武蔵は柳生宗矩なんか比べものにならないほど強いと言っている。これは信用できる話だと思っていたが、この本によるとそれも怪しいらしい。この本は出生地や家系や決闘などついてかなり信憑性のおける見方を示している。2016/08/20
maito/まいと
4
宮本武蔵の謎に迫る1冊。まあ、最後は著名になったとはいえ、元は無名の剣客だったわけだから、資料が不足しているのはやむを得ないのでは、と思ってしまうが、それにしても武蔵にはまだまだ謎が多く、バイアスがかかっている箇所があるのは間違いないと思う。そんなところにメスを入れられる日が来るのだろうか。入れない方が武蔵のイメージは崩れずにいられるのだろうけど・・・2011/03/19
櫛橋光
0
やはり一番の謎は武蔵の出生地は何処か?ですね。甥で養子の伊織が書き残してるので、播磨説が有力かな。実父or養父の平田武仁の事も結局どっちなの?って感じ。武蔵の人生の後半はかなり分かって来てるみたいですが、謎が多い前半部分にもっと興味が出てきた一冊です。2023/11/29
-
- 電子書籍
- 企業はオープンタレント戦略で採用難を克…
-
- 電子書籍
- もう我慢はいたしません! 虐げられた私…