内容説明
同名アニメ映画の原作。精神医学研究所に勤める千葉敦子はノーベル賞級の研究者・サイコセラピスト。だが、彼女にはもうひとつの秘密の顔があった。他人の夢とシンクロして無意識界に侵入する夢探偵パプリカ。人格の破壊も可能なほど強力な最新型精神治療テクノロジー「DCミニ」をめぐる争奪戦が刻一刻とテンションを増し、現実と夢が極限まで交錯したその瞬間、物語世界は驚愕の未体験ゾーンに突入する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
201
夢がハイジャックされるプロットからして既に勝確。よくもこんなことを思いつくものだと感嘆を超えて畏怖さえ感じました。後半の怒涛の暴発と混沌はもはやお約束であり且つ、醍醐味。2026/08/08
ちょこまーぶる
174
年末までには読もうと思ったけど、なかなか読み進むことができなかった。自分には合わなかったのだろうか。話の内容が複雑で、現実の場面と夢?妄想?の場面が頭の中で混同してしまって、整理がつかない状況になり、何度か挫折しそうになってしまった。おそらく、集中して読んだら感想も違っていた一冊になったと思う。確か、映像化されていたと思うが、見てみたい気もする。すっきりするために…。2014/01/02
優希
136
未体験の世界を味わいました。夢の中を戦場に駆けめぐる超電脳サイコサスペンス。サイコセラピストの敦子の夢探偵パプリカとしての顔。無意識下での最新精神治療テクノロジーをめぐる戦いが時間の経過と共に侵攻し、現実と夢の極限まで達するのには興奮しました。段々と複雑化していく物語は、夢ならではの荒唐無稽さが際立っているように思います。何処に着地しているのか分からなくなる世界観は筒井サンならではですね。前半と後半で物語の趣が違うのも味わい深いです。日本版『インセプション』と言えるかもしれません。2016/05/08
chiru
135
患者の夢を画像化する近未来で、心の治療を行う『パプリカ』。やがて可能となった他人との「夢」の共有装置は、無秩序に混濁した扉を開けるカードキー。治療者であるパプリカまでもが、治療と称するセックスや敵との攻防を繰り返し、夢から抜け出せなくなる…。バニラスカイ、ファイトクラブ、インセプション系。ラスト2Pのエピソードが真のテーマかもしれない。「PS,アイラブユー」が静かに流れるバーで、二人が語る意味深な会話。夢を見る「誰か」を見つめる「誰か」を語る「誰か」。このシーンがあってこその問いかけが怖い。★3.52020/02/23
tonnura007
83
千葉敦子は精神医学の研究者である一方で、他人の夢とシンクロする夢探偵パプリカでもある。過去の記憶に苦しむ人の治療に携わる中、研究所内で人格破壊も起こしうる治療器DCミニが紛失する。 他人同士が夢の中でシンクロするという発想が独特である。パプリカの視点とそれを取り囲む男性陣の視点とで楽しみ方が変わるようにも思う。最後は夢か現実がついていくことが出来なくなったが、最後の章で急に現実に戻ることができた。 著者の本は久しぶりに手に取ったが、世界観が満載された作品だと感じた。2024/06/18




