内容説明
出生直後に植物状態となり、四年の生涯をとじた亀井陽菜ちゃん。本書は、彼女の病院での生活を母の智泉さんがあたたかく綴ったエッセイ。現代社会・医療の重大なキーワードである「生命倫理」「家族」について問いかけるメッセージを含んでいる。
目次
陽菜の誕生
初めての面会、そして最悪の宣告
毎日生きて、育っていける
夫婦が親になっていく
癒してくれるもの
お父さんの気持ち
理性と笑い
奏ちゃんのこと
おっぱい自慢
お誕生日から気管切開へ
家族の時間
インフォームド・コンセント
陽菜のためにできること
ターミナルと言えば…
陽菜、お姉ちゃんになる
お家に帰れたらいいのに
命の力
幸せな秋
日没
喪失感を乗り越えて