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内容説明
日本人はイランに対してどのようなイメージをもっているだろうか。革命、戦争、日本に大挙してやってきた労働者……。しかし、それはイランの「非日常」的な一面に過ぎない。古代に広大な帝国を築き、正倉院へガラス器をもたらしたペルシアは、アラブのイスラーム勢力や欧米諸国の侵入や干渉を受けながらも独自の文化を守り抜いた。不安定な世界情勢のなか、現在も模索を続ける人々の真実の姿を伝える。
目次
序章 イラン人の日常生活と文化
第1章 ペルシア帝国の栄光とイラン文化の形成
第2章 イラン文明のイスラームとの融合
第3章 西欧帝国主義との出会いと宗教社会
第4章 民族運動の台頭と挫折
第5章 イラン‐アメリカ相互不信の背景
第6章 イランの伝統文化の探求
第7章 模索するイランのイスラーム
終章 イランはどこへ向かうのか?―イスラームからイラン・ナショナリズムへ