内容説明
〈あいつを殺しに行って来ます――〉木下由美子は思いつめた置手紙を残し姿を消した。後を追うように恋人の白井も出奔した。だが、萩で白井の撲殺体が、津和野で由美子の服毒死体が発見された。白井を殺害して由美子は自殺したのか……!?独自の捜査を開始した十津川警部を翻弄する鬼畜の正体は!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k5
55
春の警察小説祭り④。いや警察小説なのか、と自分でもツッコミつつ巨匠を追悼。話はけっこう面白かったんですが、やたら読点の多い文章が読みづらかったです。しかし、この当時の日本人の暴力性すげえな。。。2022/04/11
飛鳥栄司@がんサバイバー
14
真相の提示の仕方があまりにも唐突で、斜め45度を攻めるから、いったい何が起きているのかと戸惑う終盤。前半に起きていた事件が状況証拠として積み上がって行くのだが、論理的に破綻気味なので、説得力が薄い。場当たり的なひらめきでストーリーを展開するのではなく、もう少し前半の事件を緻密に捜査していって伏線としていれば、上質のミステリになったと思われる。スピーディーかつ意表をつく展開は西村京太郎らしく面白いのだが、如何せん途中を端折りすぎた印象が強すぎた作品だった。2021/07/25
WEEL(ウィール)
5
人気の十津川シリーズなんだけど、今作はちょっと微妙。いろんなものが省略され一気に解決編に突入した感じ。どこでどうなってその結論に至るのか、説明が足りない気がした。2013/01/09
矢神工房
4
推理の構築、解決への持っていき方が少し強引な気がする。もう少し具体的な根拠があってもいいような気が・・・2012/09/23
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
3
2002年 8月20日 初版2019/03/29