内容説明
放校された女子高生と、男に夫をとられた漫画家。ふしぎな青春小説。肩を“ポンと叩いただけ”で教師が階段から落ち、女子高生のフィンは高校を退学になった。父は体調を崩し、愛人に看病されている。大学生の彼氏とは大喧嘩の末別れたばかり。今どきの若者の風俗や生態を淡々としたタッチで描きながら、心の奥底でふるえる悲しみをとらえた真摯で切なく、心やさしい作品集。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Rin
16
★★2015/04/27
ゆめ
14
★★特に残らずたんたんと読了。2015/09/29
たま
13
表題作含む二編が収録されている中編集。どちらも状況としては悲惨なのだけど、その悲惨さが全く強調せずに書かれているからこそじわじわと切なさや悲しみを感じます。特に印象的だったのは「秘密の熱帯魚」。「病んでるなあ」「誰が?」「みんな」というやりとりがあったように、確かにみんなどこか病んだ部分を持っていて、完璧なものなどないのだと思わされます。時折挟まれるミサキとトモナリの会話がとても切なく、ミサキは確かに彼を好きだったのだと思うと涙が出ました。この作品は何度も読み直したいと思います。2013/11/12
noko
4
ある女子の突飛な恋のお話2つなんだけど、どちらも内容はおもしろくって比喩や心理描写もわかりやすくやや変わった人に囲まれているけど本人も変わってるから特に違和感はなくてスイスイ読めるのだがしかし、こんな風にとにかく一文一文が長くて読みにくかったよーー。私とは相性が悪かった。けっこーおもしろかったのだけどな。2011/04/06
ダニー
2
ルート225同様、読んだあとどうもすっきりしないのはこの人の特徴なのか、私がこの人の文章が好みでないからなのかと思った記憶があります。




