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内容説明
ノンキャリの悲哀、技官の恩讐、エース官僚の逃亡……。外務省や鈴木宗男問題等、官腐敗の底流に潜む“身分差別”人事の実態。著者は旧労働省技官の異色小説家。在職中に味わった「労働族」村上正邦元参院議員(KSD事件で逮捕)の“猛威”等、実感を交えつつ官僚の本音を探る――辞めるか、死ぬか、諦めるか。“地獄の三択”が官僚を蝕んでいく。
目次
序章 無法の町、霞が関
1 キャリアとノンキャリア―「残酷人事」其の壱
2 事務官と技官―「残酷人事」其の弐
3 国家公務員法アンタッチャブル―無視される国法
4 永田町という雲上界―霞が関を上回る“特権階級”
5 辞めるか、死ぬか、諦めるか―官僚に残された“地獄の三択”
終章 それでも希望を探して…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hr
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古書で購入。「国会答弁作成の空しさ」という項目に脱力する。漢字が多過ぎて書き直しとかあるらしい。政治屋の不勉強が、こんなところの非効率に繋がっているかと思うと、安倍某なんてのは代議士やらせてたらとんでもないことだ。官僚の自死数の統計は残っていないのだろうか。2021/10/03
鬼山とんぼ
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筆者は大牟田生まれで東大卒である。私の妻は大牟田生まれで私自身は東大卒で大の官僚嫌いである。それでこの本は読まずにいられない。コスト感覚がない組織の利益第一の官僚と、選挙対策目当ての国会議員の相互依存がどれほどこの国を堕落させ、長期展望とか国際的理念から程遠いものにさせているか、その構造の少なくとも断片をビビッドに伝えてくれている。15年経っても本質に変わりはない。この本を書いてから著者の文体は大きく変わり、小説作品の質も上がっている。自分自身の経歴を整理してきちんと振り返ることは有益だと思った。2016/03/26
みん
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一時期、中央省庁で公務員をしていたことがあるので、本の内容には納得。内情を知りたい方にはお薦め。2014/09/13
ぼんくら
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マスコミ的な官僚批判とは一線を画す官僚論の良書。珍妙な身分制度や天下りの経緯など、中央省庁が孕む構造的な問題をあぶり出している。政策を議論する間もなく政治家への根回しや国会答弁の対応に翻弄される官僚の空しさが実体験とともに描かれている。志に燃える若手官僚たちが霞が関という抗いがたい組織に呑み込まれていく現状は看過できない。官僚志望者の必読書と言えるだろう。2013/09/03
くどう@mext
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久々に読んだけど、内部事情も分かってきて、共感する箇所が多かったなー。キャリアとノンキャリ、技官と事務官、政と官の関係性とかは、実情がよく描かれてるなあって思う。結構昔の発行だけど、10年たってもあんまし現状や閉塞感には変わりがないね(´・ω・`)2012/07/09
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