日本語の豊かな使い手になるために - 読む、書く、話す、聞く (新版)

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日本語の豊かな使い手になるために - 読む、書く、話す、聞く (新版)

  • 著者名:大岡信
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 太郎次郎社エディタス(2002/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784811806679
  • NDC分類:810.4

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内容説明

今日ほど、ことばの教育が困難な状況に面しているときはなかったのではないだろうか。日本語を書くことだけではなく、読むことすらカッタルイと感じる若者も多い。

 そのなかで、ことばの教育の出発点をどこに求めればよいのか。ことばの楽しさと豊かさを味わうための哲学と方法が、詩人と実践家の交流によって切り拓かれた。

※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。

目次

1 ことばは知識ではなく、体験である(ことばの社会性について 「ことばを体験する」とは ほか)
2 ことばの教育の基礎を考える(「話し・聞き」と「読み・書き」の違い 豊かな人間関係とことばについて)
3 ことばが誕生するとき(「ことば遊び」がことばの根を養う ことばと事物の対応とは ほか)
4 ことばの音とリズムの世界(ことばのリズムと心の動き ことばを音声化することの意味 ほか)
5 書くことと創造力(書くことの起点をさぐる イメージと創造力をめぐって)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomoko 英会話講師&翻訳者

5
ことばの学び方についての本。自分の感情や思いを表現できる言葉を知ること。ことば遊びや体験を通してことばを知識として得る。日本語は話し言葉と書き言葉がかけ離れている。なんでも書いていいよだと作文は書きにくい。ある程度の枠組みを決めてやることで書き始められる。ことばにリズムがあると覚えやすい。「折々のうた」の背景も。2015/05/02

M

4
「ことば」という主題について多面的に考察しており、ことばがどのように創られ、定着してきたかに関して、芭蕉の名句を一例に挙げ、その背景にある詩歌の共同制作、言語の集団性への着目、そして、ことばの本質をことばの多義性と捉え、知識として明文化できる部分だけでことばを矮小化するのではなく、体験として肉体化されていることばの要素に改めて注目する必要があることなどを説いている。また、文章には二通りあり、「話し言葉」は肉体から直接出てきた言葉であり、書き言葉に比べて、時の経過の影響を受けにくいなどは興味深い意見だった。2020/03/27

ゼロ投資大学

3
教育において国語力・日本語力はとても大きい。文字を身につけることが、文字の構造や体型を見出すことによって、世界の成り立ちを身につけることになる。子供教育の中心に国語を置くことは大切なことなのだ。2021/10/04

猿田康二

2
去年亡くなられた詩人であり、美術評論家であり、書評家でもあった著者の1980年代の国語教育とはどうあるべきかを当時の小学校教諭と語った対談集である。言葉使いの達人として、言葉遊び・教師の朗読・連詩の紹介等、決して授業のノウハウの伝授だけではない日本語教育の根本のあり方まで対談は展開していく。そこには著者の詩人としての示唆に富む珠玉の言葉が散りばめられ読者の心に響くと共に、30年前に出版されたとは思えない現在に通ずる普遍の言葉が綴られている。今の国語教師の方だけでなく、多くの教育者にお勧めしたい一冊である。2018/01/14

夢想家

2
会話や思考の過程で、自分の言い表したい気持ちと浮かんでくる言語のズレを感じていた。その違和感やもどかしさを抱えたまま年齢を重ね、仕事でメールや文章を書く機会が増えた。そうなると、日本語をどの様に書くのが美しいか、品性を保てるのかを益々考えるようになってきた。この本は日本語の捉え方や認識をより深い視点から論じており、改めて自分の思考の浅さを恥じると同時に、まだ届かぬ頂きを知り目標が出来たことへの喜びを感じることができた。2016/01/06

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