内容説明
自分自身を高めていくときに、最も必要なことは何だろうか? いま巷には、必要とされる「ノウハウ」が大量にあふれているが、それは「本当に」必要なことではありえない。人はノウハウを知るだけでは自分を変えることはできないからだ。自分自身を高めるためには、自ら自身の中からあふれでる「深い思索」や、それをもたらす「静かな気づき」がなければならない。心の中に「気づき」が芽生えたときにはじめて、自分は以前の自分ではなくなるのである。本書は、著者が週一度配信しているメッセージメール「風の便り」を単行本化したもの。「風の便り」は、読後に不思議な清涼感と、感慨がのこるメッセージメールとして、いま、Webの世界で静かに人気が広がっている。物語でもあり、随想でもあり、ときに、詩でもある不思議なメッセージ。著者の語りと、秀逸な事例が、読むものをひきつけてやまないのである。折にふれて読み返したい、珠玉の一冊である
目次
静寂を待つ(「意味のあるゆらぎ」とは 直観は過たない ほか)<br/>こころの生態系が見えるとき(「こころの生態系」が見えるとき 「悪い成功」と「良い失敗」 ほか)<br/>透明な感性が予感したもの(「透明な感性」が予感したもの 「戦略思考」の要諦 ほか)<br/>河を知らぬ旅人(三〇センチ幅の道 「人工」という「自然」 ほか)<br/>繊細な無意識(この一瞬の重み 「傷つきやすさ」という才能 ほか)<br/>未来からの風―あとがきにかえて(永遠の一瞬 未来からの風 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんしん
4
心を落ち着けて読もう。 次を見たいという気持ちが、「永遠の一瞬」である今を軽視させてしまうから。 生命、心、直観、知性、人間への尊敬を伴う洞察を詩の形でつづっている。 読み終わってまた表紙を見ると、しみじみと心に染み入った。2016/12/04
ルル
4
どんな選択肢を選ぶか、ではなく、どんな心境で選ぶか2016/01/17
Eiji
1
ちょっと損した気分になる本。なぜなら、文字がデカく行間が空きすぎで、しかも改行が多いからだ。まぁそれはいいとして、内容的にはなかなか良かった。前回読んだ本と、今読みかけの「意思決定12の心得」も内容的にはほぼ似通っているのだが、参考になるというか、自分の考えは間違っていない!と確信が持てた。 2004/11/30
Taigen Iwano
1
静寂を待つ 直感を感じる2014/08/14