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内容説明
伊藤仁斎は、儒学を支那(チャイナ)から取り寄せた輸入学ではなく、日本人のための人間学に転換させた最初の人物である。仁斎が著した『童子問』には、わが国の儒学の独創性が随所にちりばめられている。本書は、その『童子問』を現代語に訳し、さらに要諦を解説した一大労作。下巻では、<巻の中・第二十一章>以降を収録する。君主の人徳、倹約の心得、賞罰の判断はいかにあるべきかを唱える。例えば、次のような訓戒が並んでいる。「生まれた時代が悪いと嘆く者は仁者ではない」「文が武より上であれば、王の地位は安泰である」「師の道とは、人材を育てあげる努力である」「反省は自らを磨く砥石である」「自力で手に入れた智恵は、一生の財産になる」「学問を極めた人は相手を非難しない」「智者は無理をせず、自然の流れに従う」等々。人の世を処する智恵について、三百年後の現代人にも多くの示唆を与える。我が国独自の儒学について、古典の碩学があまさず語る。
目次
巻の中(続き)(生まれた時代が悪いと嘆く者は、仁者ではない 王道の根本は倹約である むやみに土木工事をする者は、国の基盤を固める手筈を知らぬ輩だ 倹約は意志力の試金石である 人を動かすものは、優しさと思い遣りである ほか)<br/>巻の下(人は誰でも仁義礼智の心を持っている 短所はすぐにわかるが、長所は見出しにくい 『論語』と『孟子』を熟読すれば、天下の事はすべてわかる 五経に従えば世の中は平和、逆らえば乱れる ひとつのことを一心にやる人と一緒に、臨機応変の仕事をするのは難しい ほか)<br/>『童子問』秀逸語録
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