ちくま新書<br> 立ち直るための心理療法

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ちくま新書
立ち直るための心理療法

  • 著者名:矢幡洋【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 筑摩書房(2014/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480059482

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内容説明

うつ病、心身症、神経症などの「心の病気」から立ち直るにはどんな方法があるのか。「トラウマ」のせいにしても問題は解決しない。どのようなストレスを受けても、人間にはそれに抵抗する力があり、その力を伸ばすこともできる、という点に注目するほうが解決への近道。現場を知り尽くした著者が、心理療法のさまざまな実践例、精神科医やカウンセラーの上手な使い方を紹介する。

目次

第1章 心の病気にはどんな種類のものがあるか
第2章 トラウマ理論をぶっとばせ
第3章 精神科医・カウンセラーの上手な使い方
第4章 心理療法はどんなことをやるのか
第5章 心の病気の治り方

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

22
過去の親子関係などをあげつらって、このトラウマがあるから今自分はこういう病気なんだ、というネガティブな考え方はやめたほうがいい、などという記述はわたしも納得できた。「犯人捜し」のようなことをせず、今後の治療指針を考えたほうがプラスになるのはそのとおりだと思うからだ。しかし、「犯人捜し」に取りつかれ、その思考法で自分を保っている患者さんも多いと思うので、とにかく自分に合った治療者を見つけることが一番(それが最も難しいのではあるが)。2014/04/01

aoiro

3
斎藤学先生、信田さよ子先生、ダン・ニューハース、クラウディア・ブラック等々の書籍を読後に「反PTSD・AC」の考えを持つ矢幡先生の本を初めて読んだ。心とは目に見えないもので、記憶とは自分の都合で変換する上、掘り下げて語り、段階を踏むのはかなりの労力と時間が要るので、ほかの立場に立つ先生の考えを読みたかったからだ。矢幡先生は「記憶戦争(過誤記憶)」の件で斎藤先生、信田先生と意見が反対だ。心だ病んだ理由や自分の考え方の癖の理由がなんであれ、今修正したい点や元気な部分に焦点をあてる手法は以前から納得(続く→)。2014/06/12

2
前向き直ろうとするための本。死にたくてたまらなくてふとんにもぐり込んでしまう のは ふとんにもぐり込むことで死にたい気持ちを撃退してる。だからあなたは尊敬に値する。本編最後の3行はなんか泣きそうだった。 なんだろう。2010/12/05

tochinoarasi

1
ある心理的なトラブルに対処しようとしたとき、「過去のトラウマが現在の自分に負の影響を与えている」と考えてそのトラウマ体験を追求することを「トラウマ人間論」と定義し、これを無益だと断じる。代わりに、人間の生来の治癒力や環境適応力等のポジティブな面に視点を向けていく。例として、強制収容所に入っていた人の7割は心的外傷を残したという事例で、その7割でなく、残る3割が「何故その状況下で健康を保てたか」に注目するということを挙げており、なるほどと思った。その他、よい精神科医やカウンセラーの見分け方なども参考になる。2010/12/11

おたきたお

0
『危ない精神分析』や『窒息する母親たち』の著者が「読者のための」心理療法を紹介。前半では「心の病気」を易しくかつ体系立て紹介、「トラウマ理論」からの解放を説く。後半では、メジャーな心理療法の紹介がなされ、最後に「セルフヘルプ・ブック」(読者が自分自身を見つめ直すためのメニュー)が記載されている。終始「読者のための」という姿勢が貫かれており、平易な説明であるので理解しやすい。好著。この本がきっかけとなり、私は精神分析の考え方が受け入れづらくなった。2006/01/01

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