講談社文庫<br> 殺人!ザ・東京ドーム

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講談社文庫
殺人!ザ・東京ドーム

  • 著者名:岡嶋二人【著】
  • 価格 ¥628(本体¥571)
  • 講談社(2013/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062734523

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内容説明

巨人×阪神戦で繰り返される惨劇! 密かに日本に持ち込まれた南米産の猛毒クラーレ。偶然その威力を知ったある男が、巨人対阪神戦に沸く東京ドームで、この毒を塗った矢による殺人事件を起こす。大観衆5万6000人の面前にもかかわらず、犯行現場の目撃者は皆無。さらに、翌日の同一カードでも凶行は繰り返され、スタジアムはパニックに陥った。それでも上層部が選んだ選択肢は「試合決行」。スタジアムに平和は戻るのか? 手に汗握る傑作長編サスペンス。1988年刊行。(講談社文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

80
会社で「ドジヒコ」と呼ばれる男は、対人恐怖症気味であった。以前から、何度となく他人から蔑まれて生きてきた。そんな彼は、ひょんな事からクラーレと呼ばれる猛毒を手に入れてしまう。彼はクラーレを使い、東京ドーム球場の巨人戦で連続殺人を始める。倒叙作品は自信満々の犯人が、自分は完全犯罪を成し遂げたと思っている所に、探偵役が犯人の気づかぬミスを突くという展開が面白い。その点本作の様な設定は私には初めてで、岡嶋作品の着眼点の意外性に驚いた。しかし謎解きとは言いきれず、私的には意外などんでん返しを描いて欲しかった。2020/09/12

kaoru

39
犯人が大観衆の前で殺人を犯すスリリングな展開が前半の見所。後半では、さまざまな人の思惑が絡み起きる犯罪の連鎖、ドミノ倒しのような展開が面白い。ただ、個人的には偶然で事件が決着してしまうのが残念。2017/07/30

たぬ

37
☆4.5 親展を人名だと思い込んでいるレベルの頭脳だけれど凶器は適切に改良できて片思いの相手のためならいくらでも他人を殺せる。厄介だなあ。そしておっそろしいアイテムだわクラーレ。そのクラーレを密輸した張本人や便乗犯、ドームのセキュリティ等どの立場の側も緊張感に満ちていて最後まで楽しめた。2021/08/23

たかなし

30
岡嶋二人。300ページのなかにぎっしりとサスペンスの面白さが詰まってます。なのでスピード感が凄い。いつの間にかもう30ページ‼て悲鳴を上げました(笑)やっぱり岡嶋二人すごいなあと思いました。しかもレビュー読むと岡嶋二人では今ひとつなんだとか…これで⁉いやあ凄いです。もっと読みます。★★★☆☆2018/09/01

ミホ

24
相変わらず表紙が怖い、岡嶋二人。買った時はシンプルなタイトルだなと思った記憶。南米産猛毒クラーレが日本に持ち込まれ、その後クラーレであろう殺人が発生。場所は満員御礼野球が行われている東京ドーム。犯人は分かっている中で犯人視点からの動機があって、犯人を知るものや犯人を探す者のいろんな視点で読みやすかったと思う。この作品もかなり前の刊行ですし、今とは違うミステリーでした。記述や内容ではないですが、場の状況でちょっと古さも見えるかも。2018/05/23

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