内容説明
「てめぇだけスマートでいようったって、そうはいかないッ」と大食い女の「他人を太らせたい」煩悩。笑顔でかわす「今日出た?」「出な~い」。その実、ぬけがけされないよう目を光らせる旅先での「他人のうんちが出なければいいなと思う」煩悩……。男に読まれたら、もはや女を取り繕えない、嫉妬、怠惰、色欲を描いた男子禁読のエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じいじ
94
「男に読ませたら、女を取り繕えない―嫉妬、怠惰、色欲を描いた男子禁読のエッセイ」の裏表紙解説が気になって読んでみた。オモシロいです。著者は本気で男読むべからず、とは思って書いていないだろう。男どもの生態を実に綿密に観察しているのがわかります。女性の本性を赤裸々にさらしているのが面白い。でも、ひとひねりユーモアを利かせて笑って読ませる仕上がりは流石です。女性の可愛さと、ちょっと怖いところの一端を勉強させていただきました。2016/10/08
Shinji
92
誰にも言わないで欲しいんすけど… 煩悩たくさん抱えてます♪ ある意味、生きる糧となっております! タイトルに釣られ、裏表紙の男子禁読の煽り文句に怖いもの見たさで手に取りました。いやいや、オッサンになってて良かった。若い頃に読んでたら確実に女性不信です!「他人を太らせたい」とか、他人関係の煩悩は怖いです… ガールズトークの下ネタなんて想像するだけで足元が生まれたての子鹿のようにガクガクしますよ!女性が全部そうなのか、酒井さんだけの話なのかは謎… そうは言っても共感する部分がたくさんあって面白かったですね。2015/10/16
吉田あや
86
甘くて苦い煩悩カフェ。肉体に関するデマが面白かった。「二十歳を過ぎると自然に痩せる」。大人がよく云っていたフレーズだけれど、私は努力なしで痩せている状態は維持できなかった…。この説は女優さんの「何もしてない」「私よく食べるんです」と同じくらい信用ならない言葉だと思う。思春期の食欲の凄まじさよ!!!と今振り返っても暴走する食欲と痩せる努力の日々記憶がありありと。くすくすと笑える章あり、あまりにも目線が偏りすぎていてうーんとなる章あり。でも、これを経た今の酒井さんが大好き。2016/07/21
幹事検定1級
34
人には様々な煩悩がありますが、ここまでストレートに語ってくれたことに敬意を表します。読者は一つではなく複数の項目で頷いたのではないでしょうか。そして自分の口からは決してかたれない某脳を読みながらニヤニヤしてすっきりした方も少なくないでしょう。(図書館本)2016/06/03
青葉麒麟
32
皆が心の片隅に思ってる煩悩を正々堂々書いていて読んでいてとても清々しいです。ちょっと時代を感じるけど、納得出来るモノばかり。映画館で前に座った人が座高の高い奴だと腹が立つはしみじみ判る。軽く読めて面白かった。2018/04/26
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- 和書
- 船体関係図面の理解と利用