内容説明
「おれを殺したりはしないよな?」「だめか?」「やめてくれ。永久にムショ暮らしだぞ!」「おれはまだそれほど歳じゃない。何年か無駄にしたっていいさ」殺人罪で11年の刑務所暮らしを終えた元私立探偵のクルツは、すぐにファリーノ・ファミリーのドンの邸宅を訪れる。高齢のドンが負傷して以来、弱体化してしまったファミリーのトラブルを解決してやろうというのだ。1カ月前、ファミリーの内情を熟知している会計士が失踪した。時を同じくして、ファミリーの生命線である密輸事業に妨害が頻発する。荷物を運ぶトラックが次々とハイジャックされるのだ。対立組織の差し金か、FBIの介入か、あるいはファミリー内部の裏切りか。背に腹はかえられないのか、ドンはクルツのオファーを受け入れる。だが、調査に着手したクルツの背後に、早くも殺し屋の影が…。正義か?悪か?鋼鉄のハートと腕っぷしで街の暗部を叩き切る、非情の男ジョー・クルツ。SF&ホラーの鬼才が挑む、ハード・アクションの会心作。/掲出の書影は底本のものです
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
31
ダン・シモンズのサスペンススリラー。多ジャンルを手がける氏だが、コアは「エンタメ」と「文学」だと思う。後者は文学性というより、文学知識をベースとした物語。 本作はシリーズものの第1作。「エンタメ」全開、サービス満点でとにかく巧くて楽しい。肩の力を抜いて読める。ワシントン・ポー好きなら楽しめるはず。2026/05/23
to_chan
10
「ハイペリオン」や「イリアム」のダン・シモンズがハードボイルドアクションなんぞ書いたら、さぞかし濃厚で綿密かつ多重構造のトンデモ面白展開が…………って、おい、普通じゃん!あっさり短く、1本の映画みたいなサイズ感。過剰な人物描写もなく、アクションてんこ盛りで最後まで。面白かった。でもこの作者だと、この内容で上下巻1000ページみたいなのを期待しちゃう。2023/02/14
とぶとり
7
2001年発表、2002年邦訳。作者の名前から連想するのはSF、と言うかハイペリオン四部作。なのでアクション物はピンとこなかったのだがそこは才人ダン・シモンズ、しっかりと楽しめる作品になっている。訳者後書きでジェットコースターと評していたが、息つく暇もない読書感はまさに。ただドライ過ぎてもうちょっと情緒的なシーンも欲しかったなと。2025/06/20
syachi
6
ハイペリオンのシモンズ先生によるハードボイルドもの。かなりのスピード感とアクションでさくっと読めてシャンシャンといったところ。そんなに期待してなかったけどもったりとしたハードボイルドものよりはこっちがいいね。これのシリーズがあるのと他にもこういうの書いてるみたいだし読んでみよ。2015/10/01
魔魔男爵
6
女を殺された私立探偵が免許を失うのも構わず復讐の殺人鬼になるというよくあるパターン。復讐は復讐を呼びアクションが連鎖するが、あんまり芸のあるアクションは無い。福本伸行以下。ダイハードにも負けてるかもしれない。シモ公は全作必読かと思ったが、これは無理して読まなくていい感じ。2009/09/18
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