講談社文庫<br> 聖の青春

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講談社文庫
聖の青春

  • 著者名:大崎善生【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 特価 ¥429(本体¥390)
  • 講談社(2014/07発売)
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  • ISBN:9784062734240

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内容説明

重い腎臓病を抱え、命懸けで将棋を指す弟子のために、師匠は彼のパンツをも洗った。弟子の名前は村山聖(さとし)。享年29。将棋界の最高峰A級に在籍したままの逝去だった。名人への夢半ばで倒れた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く感動ノンフィクション。第13回新潮学芸賞受賞作(講談社文庫)

目次

第1章 折れない翼
第2章 心の風景
第3章 彼の見ている海
第4章 夢の隣に
第5章 魂の棋譜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

628
感動の質は小説から受けるそれに限りなく近いけれど、これはノンフィクションである。村山聖。職業は棋士。「名人」に就くことを生涯で唯一の目標とした彼の闘いの記録である。29歳。A級1組に在籍(それは名人位の一歩手前ということだ)のまま、彼はその生涯を閉じる。夭折を宿命づけられた村山にとって、将棋の一戦一戦はまさに魂と命とを削るものであった。そんな彼の命を賭けた将棋と、文字通り命そのものが描かれる。将棋には詳しくはないが、それでも大いに惹きつけられるものがあった。光芒という言葉は彼のためにあったのだろうか。 2019/05/30

遥かなる想い

498
東の天才羽生に対して、 西の怪童村山と呼ばれながら、 病のため29歳で、その人生 を閉じた天才棋士の物語で ある。 5歳で発病し、そのどうしようもない 自分の中にある宿命と闘い ながら、将棋に希望を 見出だし、奮闘する様が 痛々しい。森と村山師弟が 見た夢とは何だったのか。 奨励会という将棋の天才 たちがしのぎを削る場で 勝ち上がっていく村山が 見たものは…そして 届かなかった夢とは 裏腹に、その純粋な 想いのようなものがいつまでも 心に中に残る、人生だった。 2015/11/23

ミカママ

336
聖の狂気がかった生き様に圧倒されました...が、それに振り回されていた周囲が少し気の毒な気も。作中の、彼の人間臭いセリフが救いでした。2016/11/30

mae.dat

282
現代日本には日本将棋連盟と言うプロ棋士会があり、実力制名人位のタイトルがあって本当に良かったよ。そこに向かう精神こそが、村山聖にとっての生の証であり、希望の光だったことが強く伝わってきました(´•ω•̥`)。師匠となった森信雄さんとの関係はこの作品の大きな柱のひとつで、備に描かれておりました。その成り行きにも一悶着ありつつも、聖がプロ棋士へのマストのルートである様ですね。師弟共にどこか社会に馴染めない要素をそれぞれ抱えており。だからこそ、無理に整えず、異端だからこそ通じ合えた絆があった様にも感じました。2025/07/23

yoshida

277
幼少期にネフローゼを患った村山聖。病床で父と指した将棋をきっかけに、聖はプロ棋士、そして名人を目指す。長くは生きられないことを自覚している聖の将棋は、まさに命懸けであり最後まで諦めない。プロ棋士の階段をかけ上がる聖の前に並び立つ谷川と羽生、そして病魔。時間が限られている自覚から、将棋も私生活も純粋で真っ直ぐなのだ。A級棋士に登り詰め、これからという時に聖を病魔が襲う。29才で村山聖は世を去る。彼を取巻く家族や森師匠の温かさに胸が動く。3月のライオンの二海堂君のモデル。生き急いだ怪童。しかし濃密な人生だ。2015/11/03

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