中公文庫<br> 対談 日本語を考える

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中公文庫
対談 日本語を考える

  • 著者名:大野晋【編】
  • 価格 ¥859(本体¥781)
  • 中央公論新社(2011/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122040083

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内容説明

日本語研究の第一人者大野晋氏が、司馬遼太郎、辻邦生、大岡信、丸谷才一、梅棹忠夫、荒正人、大森荘蔵、加藤周の8氏と、日本語のあり方を縦横に語り合う。

目次

日本語―その起源の秘密を追う(司馬遼太郎)
日本語を愛するとは―『日本語のために』を読む(辻邦生)
論理的言語の創造を(大岡信;丸谷才一)
ことばの根源にひそむもの(江藤淳;鈴木孝夫)
日本語を考える(丸谷才一)
日本語で考える(大森荘蔵)
二重構造としての日本語(加藤周一)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

28
図書館本。「日本語について、日本人自身が判断できない…中略…(英語圏国にはわからない言葉があればこれを引くとすべてわかるという)オックスフォード辞典がある。あれは完成まで80年かかっている…(ドイツには完成まで120年かかったグリムの辞書がある)。(彼らは)自分たちの言葉の辞書を持っている。(日本語にはそれがない)…中略…日本語は…中略…勉強しなくてもわかる…中略…言葉はなくても心持は通じるくらいに(思っている)」。日本語研究は遅れているし日本語教育はお粗末だ。同感。2016/10/09

AR読書記録

4
単行本から27年を経ての単行本化で、対談者陣にも歴史を感じて感慨深いところもあるが、言葉というのは、長期的・短期的変化の両方を見ていく必要もあるわけで、今も自然に受け止められるようなことも多く含まれている、だろう(と、私の知識の範囲からは断言は避けておく)。じっくり読んで考えるべきだなあと思うけど、とりあえずがっと読んで単純に面白かったことなどは、例えば「同化の文化」にあって相手の気持ちがわからないことが、戦争中の異民族支配の失敗の理由だったんだろうけど、サルの研究ではそれがうまくいった、とか。2019/01/05

セイタ

0
日本語学者と哲学家、文学者、言語学者などによる対談をまとめた本!40年前の本だが、今でも変わらないところもある。もちろん変わったところもある。当時の論壇の雰囲気を味わえて楽しい。当時はフランス語がやたらと重視されていたり、日本語に対する自信がなかった時代だったのだろう。そして、当時蔓延していた欧米の言語に対する劣等感に対して、大森さんの「言語を比べる時には、結局ボキャブラリーや構文で比べるしかない。しかも、それは文明国の間では、ほとんど同じだ」という言葉が印象的だった。2016/01/25

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