講談社文庫<br> 燻り

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講談社文庫
燻り

  • 著者名:黒川博行【著】
  • 価格 ¥628(本体¥571)
  • 特価 ¥313(本体¥285)
  • 講談社(2011/11発売)
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  • ISBN:9784062734158

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内容説明

騙し騙され、一攫千金を狙っては燻り続ける男たち。関西アンダーグラウンド世界に蠢く悪党どもが、シノギを削って繰り広げる暗躍死闘を活き活きと描く。悪事の手際、会話の一言、仕種の細部にまで行き渡った、痺れるほどの緊張感とリアリティ。極上のピカレスク・ハードボイルド、9編を収録した傑作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mr.lupin

65
黒川博行さんの著書六冊目読了。関西のアンダーグランドな世界の9編からなる短編集。騙し騙され、一攫千金を狙って燻り続ける男達。まぁいろんな男達女達がいるもので黒川さんならではの関西弁全開での筆力で楽しむことができた。☆☆☆★★2019/07/11

キムチ

37
「燻」とは巧いネーミング。確かに大阪近辺に燻って小市民に紛れ込んで塵芥と言われてもしゃーないような男女がうだうだ。若い頃、黒岩さんの短編に酔いしれて味わったあれとは一線を画す。何故か臭みがない、じゅうじゅう脂身もない、ギトギトがないのは何故?昭和が終わり平成の臭いってこんなものだろうか。住宅街が広がり、一見おしゃれな繁華街がどこいらに広がっている大阪近辺、詐欺罪、ひったくり日本一のエリア。黒川氏は今疾走している。橋本、松井体制下の世間を脂が乗った男が描いた短編集はさらっと読めて小腹を満たしてくれる。2014/09/08

きるきる

10
長編小説からこぼれた、映画でいうところの開始3分で死ぬような登場人物たちのお話。戦争だったら、突撃号令が出る前に緊張でひとり突っ走って飛び出して、敵にハチの巣にされるような兵士の話。私のことです。なので、あまりに身にしみて読んでいられませんでした。2012/02/28

kishikan

9
極道、アウトサイダー、そしてハードボイルド(それも関西の)を書かせたら黒川の右に出る者はいないだろう。そんな黒川による9編の短編集。したがって、小気味良いほど展開が早く、スラスラスラと読めてしまうのだ。でも僕はねちっこく、くどい位じわりじわりと、周りから責めていくようなタイプの長編ものの方が黒川に関しては好きだ。2010/07/21

こまったまこ

8
短編集です。しょーもない小悪党たちのお話。自分がもし犯罪を起こした場合、こういう風に刑事から訊問されて追い詰められていくんだろうなという妙な現実味がありました。作品としては府警シリーズのブンさんが出ている『迷い骨』が一番面白かったです。しかし黒川さんは長編の方がじっくり楽しめていいなと思いました。2014/10/13

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