内容説明
オペラは死んでいない!いまもなお私たちを魅了しつづけてやまないオペラの力を、歌手・指揮者・演出家を軸にして分析し、蓄積された知識と詳細なデータをもとに、オペラの正しい楽しみ方をわかりやすくガイドする。
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目次
序章 オペラにとって演出とは何か
第1章 オペラハウスの光芒
1 クラウディオ・アバドとウィーン国立歌劇場[一九八六年九月~九一年十月]
2 ジョナス、エルダー、パウントニーとENOの黄金時代[一九八一~九三年]
3 クラウス・ツェーラインとシュトゥットガルト州立歌劇場[一九九一年~]
第2章 演出家の肖像
第3章 オペラで見る世界文学全集
1 ホメロス[生没年不明。紀元前八世紀ころ?]
2 ソポクレス[紀元前四九七?~前四〇六?]
3 ウェルギリウス[紀元前七〇~前一九]
4 ウィリアム・シェイクスピア[一五六四~一六一六]
5 ピエール‐オーギュスタン・カロン・ド・ボーマルシェ[一七三二~九九)
6 ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ[一七四九~一八三二]
7 ニコライ・レスコフ[一八三一~九五]
第4章 いま、オペラハウスで起こっていること 時評1996~2001年
1 グルベローヴァ、ツェルビネッタをうたう──ウィーン国立歌劇場『ナクソス島のアリアドネ』に四年ぶりの登場
2 一九九七年のウィーン祝祭週間
3 ウィーン国立歌劇場『リエンツィ』新演出とフォルクス・オパー『ベルナウエリン』初演
4 ユートピアはない。挑戦はある。
5 オペラシアターこんにゃく座の『吾輩は猫である』
6 ウィーン祝祭週間のプレミエ、ノイエンフェルス演出『預言者』
7 『リエンツィ、最後の護民官』上演史──歴史の試練をへて現在
8 新しい可能性を模索するドイツのオペラ・シーン
9 オペラ指揮者としてのカラヤン──理想的なオペラ上演の条件を手中にする
10 大野和士──文化としてのオペラを高いレベルで日本に根づかせる
11 シュトゥットガルト州立歌劇場の『ニーベルングの指環』
12 ペーター・コンヴィチュニーのワーグナー演出──過去の演出とどう違うのか、どうおもしろいのか?
13 新展開をみせるベルリン音楽界
14 ハンブルク州立歌劇場の『ドン・カルロス』
付録 オペラ演出家データ集