内容説明
司馬遼太郎とはどのような作家だったのだろうか。昭和という時代に生きた福田定一=司馬の「自分の戦争体験」とする記述と歴史的事実との詳細な対照を試み、語られなかった事実を検証することで、司馬の作家としての精神のあり方とその出自を明らかにする。
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目次
はじめに
第1章 大陸雄飛
1 戦争の時代
2 「むすび」の精神
第2章 夢想の霧のなかで
1 亜細亜の曙
2 教練
3 市立御蔵跡図書館
第3章 学徒出陣
1 入営
2 馬賊志願
3 満蒙へ
第4章 夢のあとを
1 芳水と芙蓉
2 玄海灘
3 古戦場
第5章 四平陸軍戦車学校
1 入校
2 出会い
3 機甲の躍進と人事
第6章 錬成・前期課程
1 この憂鬱な乗り物
2 大根と戦車
3 一九四四年(昭和十九年)七月
第7章 錬成・後期課程
1 野営訓練
2 句会
3 レイテ決戦のころから
第8章 赴任
1 占守島へ
2 卒業
第9章 辺境守備
1 牡丹江
2 二つの石頭会
第10章 本土防衛
1 帰還
2 佐野と決(傍点一字)号作戦
第11章 敗戦
1 あるエピソード
2 四戦校終焉の顛末、ポツダム宣言受諾・復員
おわりに




