内容説明
バブル崩壊後、景気は低迷し膨大な不良債権処理に苦しむ企業が数多存在した。そしてまた一方では、その弱体化した企業に狙い定めてビジネスを展開する投資顧問会社があった。<バルク買い><サービサー><損失先送り>など、外資系金融機関が得意としていた手法が、綿密な取材を経て、いま、白日の下にさらされる。「日本国債」「代行返上」など、常に日本経済の根幹に巣食う病巣を照射し続けてきた著者会心の問題作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
20
不良債権を安く買い取って、買ったときよりも高いお金を得て売る、債務者は不良債権切りに成功するが、しわ寄せは他の金融機関、さらに預金者にいくというあくどい商売を小説にした内容。2017/03/13
星落秋風五丈原
16
99年に金融監督庁は経営の悪化していた大正生命に対して早期是正措置を発動。それに動揺した大正生命の経営陣は希代の詐欺師と言われる古倉義彦(公判中)の罠にかかり、結局は翌年破綻に追い込まれる。本作品の準主人公はこの古倉義彦を下敷きにしてつくり出された。2003/08/07
terukravitz
5
★☆☆☆☆2013/09/29
だい
4
さらさらと読みやすい本ではあったが読後感がない。言葉が幼稚で内容に重みがないからか。あらすじも刺激がなく残念。もう1冊、話題作を読んでみることにする。2014/09/22
snowflake
2
だけど、あるとき私はとんでもないことに気がついた。そして、私と彼とは、基本的に求めているものが違っていることがわかった。まったく異質なゴールをめざしていたことを悟ったんだよ2018/01/12