内容説明
四国八十八ヶ寺取材で徳島を訪れた浅見光彦は、迷宮入り直前の事件に導かれるように吉野川流域の「第十堰」問題にぶつかる。調査を進めるうち、現実の問題として浮上する事件。そして再び起こる殺人。浅見の鋭い推理が暴いた真相とは……。愛、憎しみ、人間の悲しい業までも描き出す内田ミステリーの白眉。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんた
12
とても怖く、悲しい話。吉野川整備コンサルしてた知り合いがいたので興味深く読めた。今年から着工する新吉野川橋が埋め合わせ?第十堰、うだつの町並み、魅力的な観光名所に行ってみよう。2015/05/23
如雨露屋
1
巷では浅見光彦シリーズは男性ファンより女性ファンの方が多数いるとの噂。そのためさらなる男性読者獲得にむけてなのか、今回はやけに浅見さんと絡む妙齢の女性の登場人数が多かったような気がします。阿波おどりの起源が天正15年に徳島城落成の際、祝賀の踊りを庶民にゆるしたことがきっかけだったとは。2015/10/09
どきん
0
最初の事件の方をもっと深く掘り下げて欲しかった。テープの使い方が中途半端。2016/12/15
如月光子
0
大歩危・小歩危。吉野川の堰。環境問題提起するが、いつもうやむやに終わるのではなく内田作品にしては・・・・。




