内容説明
『鬼平犯科帳』全篇をつうじて、いちばんのしあわせ男は誰か? 佐嶋忠介を「カイシャ組織のナンバー2」に断じてなぞらえてはいけない。木村忠吾は兎ではなく犬、種類はチワワである。吉右衛門サマのTV版「鬼平賞」発表、蟹江敬三の前世は小房の粂八で伊三次は三浦浩一にかぎるべし。「五月闇」に怒りの拳をふりあげ、子役をどうにかせい、と苦言を呈す……。鬼平に関することなら何でも言上したき中毒者の愛が生んだ、鋭く気ままな新しい鬼平副読本。
目次
第1章 極私的『鬼平犯科帳』論
第2章 中村吉右衛門の魅力
第3章 『鬼平犯科帳』はこう読め
第4章 言上したきことあり
第5章 この役者がいい
第6章 テレビ「鬼平犯科帳」の周辺
第7章 池波正太郎の世界