内容説明
『鬼平犯科帳』全篇をつうじて、いちばんのしあわせ男は誰か? 佐嶋忠介を「カイシャ組織のナンバー2」に断じてなぞらえてはいけない。木村忠吾は兎ではなく犬、種類はチワワである。吉右衛門サマのTV版「鬼平賞」発表、蟹江敬三の前世は小房の粂八で伊三次は三浦浩一にかぎるべし。「五月闇」に怒りの拳をふりあげ、子役をどうにかせい、と苦言を呈す……。鬼平に関することなら何でも言上したき中毒者の愛が生んだ、鋭く気ままな新しい鬼平副読本。
目次
第1章 極私的『鬼平犯科帳』論
第2章 中村吉右衛門の魅力
第3章 『鬼平犯科帳』はこう読め
第4章 言上したきことあり
第5章 この役者がいい
第6章 テレビ「鬼平犯科帳」の周辺
第7章 池波正太郎の世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
3
鬼平犯科帳の副読本2013/12/27
ギルヲ
2
池波正太郎の、と言うより、テレビドラマ版のファンブックと言えるんだろうけど、著者の鬼平愛が強すぎて退きます。いやいや、ひくどころじゃなくて、制作陣役者陣へのあんまりな上から目線に俺は何を読まされているのだろうという気分になります。勝手に賞まで作っちゃって「おめでとうございます」とか、小学生がやりそうなことを真面目にやってるので微笑ましいと言えなくもないけれど、やっぱり退くわぁ。ただ、梶芽衣子さんによる解説が読めるのは貴重な感じだし、単純に嬉しいけど。2019/05/07
孤灯書屋
0
⭐️⭐️2025/02/01