ハヤカワ文庫NV<br> 風雲の出帆

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ハヤカワ文庫NV
風雲の出帆

  • ISBN:9784150410001

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内容説明

英国がフランス革命政府に宣戦布告した一七九三年。二十歳の青年トマス・キッドは英国海軍に強制徴募され、戦列艦デューク・ウイリアム号の乗員となった。海軍生活を通し、キッドは海の男として成長してゆくが……新たなヒーローによる波瀾に満ちた海洋冒険小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

J・P・フリーマン

6
強制徴募によって、無理やり水兵にされたトマス・キッド。最初は自分の運命を呪っていた彼だが、先輩水兵の助言や目の前に広がる広大な世界に触発されて、やがて海の男になる決意をする。悪戦苦闘するキッドにフォーカスを当てつつ、帆船戦艦の構造やそこでの生活を細かく描写しており、読み手を物語のなかへのぐいぐい引き込んでくれます。ただ言葉だけではわかりずらいところもあり、わたしは『輪切り図 帆船軍艦』という図鑑を見ながら読み進めました。2022/05/22

ゆずこまめ

4
強制徴募って…イギリス海軍すごいことするなぁ。いつまでも下を向いてないでマストを登り始めるキッド、かっこいいね。読んでて応援したくなる。きっと船の仲間も同じじゃないかな。2016/03/28

チャゲシン

2
強制徴募(酒場で飲んでたら誘拐同然に連れ去られて軍艦の水兵にされて、しかも脱走したら死ぬまで鞭打ち)でイギリス海軍の水兵になってしまったカツラ職人の若者が、天性の素質に目覚め、軍艦乗りとして成長し、やがては提督にまで昇進する海洋冒険小説の第一巻。まったくの素人が海に出て行くのを先輩たちに教わりながら話がすすんでいくので、読んでいる方も、なるほど、そういうことだったのか、と帆船の世界がわかります。最も面白いネルソン提督時代のイギリス海軍小説のひとつです。2013/09/04

彩也

2
海洋冒険小説の主人公は将校級が通常。指示さえ出せば、キャプスタンが巻き上がり、帆は自在に広がり畳まれる。という、これまでのセオリーを覆した。主人公は強制徴募で無理矢理引っ張ってこられた青年。帆船は人間の肉体で操作するものだ!とばかりに、これまで簡単に触れられるだけだった作業が、人間の過酷な労働と危険の上に成り立っていたことを描写する(展帆のミスで人が死ぬ世界だ)。新鮮。主人公キッドは提督にまで出世する予定らしいが、実際にネルソン時代水兵から提督に這い上がった人間は3人いる、という。2013/04/17

沼田のに

1
フォーンブロワーシリーズは適当で陳腐だった。ボライソーシリーズはもっとましだったが古臭い感じが抜けなかったように思う。これは操船の描写がリアルで驚いた。あとがきを読むと訳者が帆船日本丸に乗り込んで太平洋を渡った記してあるので、女が海洋冒険小説の訳者かとガッカリしたけど杞憂でした。フォーンブロワーよりボライソーより幸先がいい。7/102015/01/12

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