角川文庫<br> ショカツ

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角川文庫
ショカツ

  • 著者名:佐竹一彦
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • KADOKAWA(2013/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043451050

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内容説明

日曜日の午後、5歳の少女が、バレエスクールに向かう途中、頭にボウガンを撃ち込まれ、意識不明の重体になった。緊急配備が発令され、管内の交通の要衝に警官が配置された。巴橋交差点に急行した城西署の捜査主任、赤松作造は、風采の上がらない、一見どこにでもいそうな中年男。だが、彼は独得の動きで最新の捜査計画の間隙を縫ってゆく……。〈警察ミステリー〉の傑作として単行本刊行と同時に連続ドラマ化された話題の書。元警視庁警部補が描く、リアル・ポリス・ストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

34
警官になって6年目の“僕”が見習い刑事として組んだのが所轄のベテラン刑事赤松作造。二人が捜査に当たったのはバレエスクールへ通う少女がボウガンの矢に撃たれた事件だが、捜査に進展は見られない。そんなころ、池袋で同様の事件が起きる。地取り捜査での聴取の駆け引きや所轄と本庁との微妙な関係性など、見習い刑事の目を通して描かれる警察内部の様子がリアルで読み応えがありました。そこから新米刑事の成長が描かれるのですが、なにより東北訛りが抜けない52歳の赤松刑事のキャラクターに魅了されました。大当たりの警察小説でした。2021/08/20

ねこまんま

13
見習い刑事とベテラン刑事のコンビもの。 わりとありきたりな設定だけど素直に楽しめました。 警察内部のドロドロなんかはあんまりなくて、右も左も分からない見習い刑事がベテランにくっついて仕事のイロハを覚えていきます。 ベテランの赤松刑事、この人が地味だけど実にいい味出してます(笑) とても読みやすいし、刑事に限らず、どんな職業でもこんな上司や先輩に当たりたいもんだわ! 読後感のよい、イイ話です。2014/03/04

蕭白

11
一見凡庸な上司の優れた捜査力が見習いの主人公の目を通して語られると同時に事件の背後も意外な方向に進んでいき、飽きない展開になっていたと思いました。良かったです。2018/09/01

えむむ

9
淡々と進むけど、味わい深い。捜査って実際はこんな風かもと思える。出てくる人も、1人1人が紙の上のキャラじゃない感じでリアル。続編あればいいのになあ。2023/05/24

あかつや

8
ベテラン刑事と研修中の見習い刑事がボウガンでの通り魔事件を追う話。でもよくある刑事ものとは違ったところに主眼を置いているようだ。起こっている事件はなかなかの凶悪事件だし、結果的にはすごく大きな悪事につながっていくのだけど、その事件そのものよりも、その手の事件が起こった時に所轄署ではどうやって案配して捜査に取り組んでいくのかというところを丹念に描いている。なので読んでる時のこちらの感情の動きが、ミステリーの時のうわーとかやられたーって感じじゃなくて、豆知識を知った時のへえ~なんだよなあ。悪くはないけど小粒。2019/06/01

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