内容説明
赤ちゃんの泣き声に呼応するかのように、肖像画の周囲で起こるポルターガイスト現象。描かれた母親の睨むような視線に恐怖を感じるユウリ。だが、赤ちゃんの行方不明と同時に、その眼差しは慈愛に満ちた微笑みで、ゆりかごに向けられていることに気づく。赤ちゃんは、絵の中に――!? 湖畔に建つ全寮制のパブリックスクールを舞台に、霊感少年のユウリが大活躍!! 大好評「英国妖異譚」シリーズ第2弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
50
2018年57冊め。再読。ナチスの略奪絵画にまつわるミステリ。絵の中に取り込まれてしまった赤ちゃんを取り戻し、救われないユダヤの魂を癒す。キャラ紹介イラストのアシュレイが今となっては信じられない軽さである。シモンの肩に手をかけてウィンクとか。本文中でも指紋を部屋に呼びつけてレア物の中国茶をふるまったり。こんな時代もあったな。ユウリもシモンに「悪い、シモン」と呼び掛けていたり、今ではしないような口調でしゃべっている。2018/02/26
よっしー
22
肖像画って、何もなくても普通に怖いと感じるのは私だけでしょうか…。それなのに、さらに曰くが付くとか…もう勘弁と思いながら読んでいました。純粋なユウリを心配するあまり、過保護になるシモンと、それを上手に利用するアシュレイの関係がまた楽しいです。大人になった彼らの作品から入ったので、まだまだ若いなと微笑ましく思いながら読んでいました。2024/05/13
藤月はな(灯れ松明の火)
12
時には辛く、当たるルパートもユウリが来なかったら落ち込むほど、何だかんだでユウリは皆から愛されていますね。ユウリを手懐けようとするアシュレイの毒牙から守るべく、色々、画策するシモンが年相応に見えます。「赤ん坊を道具にしか使わない人間のために赤ん坊を強く、求める母親から引き離すことはおかしい」というロビンが一番、優しいと思います。最後に長い間、辛い想いをしてきた肖像画の彼女が傍にいたかった相手のいる場所に居られることができて本当に嬉しくなります。2012/04/05
cikorin06
8
三人とも、少年期の伸びしろは大いに感じるが、3巻では特に、まだまだ未熟な癖に猪突猛進なユウリに不安を感じて心配しますが周囲を振り回しながらも愛されるのがヒロインの役回りなので仕方ないですね。これもご愛嬌というものなんでしょう。所で、食いしん坊な妖精ロビンの出番は終了でしょうか?やっぱり学園物は楽しいなぁ。3巻へ。2017/05/23
七海華
8
怪しい…肖像画ではなく、少年達の関係が。アシュレイのHなシーンには、ドキドキでした。容姿端麗で、頭脳明晰で、財力もあるシモンは、本当にかっこいい。その良さが、傍にいるのが当たり前過ぎて、ユウリには分からないのか!?確かにアシュレイの怪しさは魅力的かもしれないけど、やっぱり人生、安定が一番だよ!と、声を大にして言いたい、おばさんです(^_^;)子を思う母親の切なさに満ちた物語の中、我が子を取り返そうと必死なセシリアに涙してしまいました。2012/04/03
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