内容説明
私たちは言葉を覚えるより先に歌い、あるいは踊っている。異国のチャイナタウンで、椰子の木陰で、そして街のかたすみで聞こえてくるエキゾチックなメロディ。おとぎ話に出てきそうな楽器。魂を奪われるような弦の響き……。北京、広州、香港から、バンコク、バリ島、日本まで古くからの音楽の原風景を訪ねる、アジアの楽器紀行。
目次
四百円の飴色弦楽器
亜洲的音楽宇宙
東京エキゾチック
バンコクにいた幻の白い蝶
恐ろしく心地好いバリの調べ
香港と広州を結ぶうた
椰子の実が鳴るとき
台北に舞い降りた月
茉莉花のグランド・オペラ
北京のエチュード
大阪で響く、アジアの幻想
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
てくてく
3
二胡をはじめとする弦楽器をめぐる旅行記のようなもの。読み終わって表紙をよく見たら表紙絵も二胡をひく人だったことに気が付いた。中国の楽器の魅力が伝わる素敵な本だった。<おすすめ>2015/07/09
fried_bogy
0
音楽的な文章を書く人だと感じていた。その時読んだ話がテーマの中に音楽をはらんでいたから、その為なのかと思っていたのだが、筆者は音楽の人だったのだ。 氏の文は裏に旋律を隠している。たおやかで強靱な旋律を。それは表に出しゃばる事はないが、決して途切れる事なく流れている。その流れに乗って、幻想が静かに滑り出してくる。2013/09/15
よふかしとるねいど
0
大衆娯楽小説のようなわかりやすい面白さはないが、アジアの音楽・文化の趣がさらさらと表現されていて心地よかった。 このエッセイでは「受け」をそれほど意識していないのか正直退屈な部分も結構あるのだけど、読後はもっとこの人の他の作品にも触れてみたくなった。 僕には音楽の素養がないのでなんともいえないけど、いくらか音楽をかじっている人が読んだらもっと楽しく読めるかもしれない。2011/10/18




