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内容説明
絵画や彫刻の展覧会で、作品のかたわらには必ずネームプレートが寄り添っている。音楽、小説、詩、戯曲…。いずれにもなんらかのタイトルが付されている(なかには「無題」というタイトルもある)。では、このタイトル、いつごろからどのように、作品と不即不離の関係になったのだろう。人の名前、商品のネーミングも視野に入れながら、藝術作品におけるタイトルの役割と歴史を考える、刺激に満ちた美学の冒険。
目次
タイトル、この気になるもの
なまえと名詞
なまえの魔力
名づけとネーミング
商品名とタイトルの場所
タイトルの空間
タイトルの歴史学(文学の場合 絵画の場合)
タイトルの言語学―「テネシー・ワルツ」を御存じですか
タイトルのレトリック
理論としてのタイトル
タイトルの脱芸術化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Porco
8
タイトル自体にフォーカスを合わせた珍しい歴史の解説書。そもそもタイトルを銘打つ行動つまり名付けという行為は何をもたらすか?という観点での哲学的思索などかなり興味深い内容だが繊細な話なので一気読みでも取りこぼしてるであろう話がちらほらと…2023/07/31
PM
5
色々と知識がついた気がする本。当て字が多いので厨二病の人オススメです。2010/12/13
yutanpo
4
はじめの方は入門書感あるし意外性もあってさくさく進んだけど、途中からどんどん深くなっていって最終的に溺死した感。主語述語が謎と説明(だったかな)とか、面白い箇所はあったけど、最終的に何が言いたかったかは読み取れず。2020/05/26
slala
4
美術館で作品の隣に当たり前のようにあるあのプレート、そこに記されている作品に付随しているタイトルとは。私の関心の原点。味方であり敵である大切な一冊。詳しくは卒論で。2012/08/26
てまり
3
おもに美術品のタイトルの歴史の解説とともに哲学の概要もわかる。対象物をみるときの眼差し、その主体と客体はどこにあるのか。名付けることについて改めて意味づけられること。名付けに言葉しか使われないのはなぜか。面白かった。ただ非常に繊細な話なんで、雑に生きてる人間としては読み終えて一夜経ったいまだいぶ取りこぼしてしまった感ある。2021/06/03




