祥伝社文庫<br> 日曜日には鼠(ラット)を殺せ

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祥伝社文庫
日曜日には鼠(ラット)を殺せ

  • 著者名:山田正紀
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 祥伝社(2014/02発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784396328870

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内容説明

とある恐怖政治国家。その統首の誕生パーティーが始まり、政治犯が檻から解き放たれた。1時間以内に恐怖城から脱出できたら特赦が下りるのだ。元公安刑事、テロリスト、主婦、ニュースキャスターなど8人の男女の究極バトル・レースの火蓋が切って落とされた!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

50
近未来、世界を支配する統主の生誕祭、特赦を賭けたデスゲーム。グラン・ギニョールな要塞に仕掛けられた罠はグロテスクの極み。マシンたちが性的興奮を覚える時、性差は逆転し悪意が世界を包み込む。統主に刃向かった鼠たちは其々の想いを掲げてゲームに挑むが。少々(いや、かなり)尺が足りない。深堀りされない登場人物たちが残念過ぎる。勿体無さ過ぎる。日本版バトルランナー(これも古いかw)。2025/11/28

ホレイシア

9
祥伝社のこのシリーズはみんな微妙な出来なのだが、正紀も例外ではなかったかー。長さ制限に問題ありかな。2009/01/19

烏鹿

4
独裁政治下における八人の囚人が収容された所はCATと呼ばれるシステムの試験場だった、というSF。挿絵等は全く無いが、描写がうまいので想像力がかきたてられる。八人それぞれの視点から書かれていて、囚人同士のやり取りにおける心の葛藤とかも楽しめた。元々ページ数に規定があったようで、普通の文庫であればもっと膨らませて書かれていたんだろうなぁと思わざるおけない所が残念。2009/01/29

3
近未来における独裁国家が舞台の、昭和の昔からB級アクション映画やマンガでよく見かけたような設定の中編小説。囚人たちを戦わせるのではなく、監獄から逃亡させる『バトルランナー』タイプであります。詳細な背景の説明などはばっさり排除、シンプルなプロットのデスゲーム物ですが、超能力者は出てくるわ、ロボットは出てくるわで何でもありの超B級路線。短いボリュームの中、8人の囚人それぞれにきっちり役割を与え、描き分けしてみせた手腕はお見事。その一方で「恐怖城」の障害自体は面白味を欠き、単調で薄味な展開には拍子抜け。星4つ。2019/02/19

Berlin1888

3
原稿用紙200枚小説で、当時流行ったデスゲーム小説のSFアクション系。濃い登場人物が次々に登場しては見せ場をもらって死んでいく。依頼をもらったんでオーダー通りに書きました感がすごい一冊。場面場面はすごくいいのに、いろいろもったいない…。2018/05/29

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