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内容説明
政治はダーティーだから、軽蔑する。
軽蔑するから関わらない。
関わらないから政治はよくならない。
よくならないからますます軽蔑する―日本を覆っているそんな悪循環をどう断ち切るか?
民主主義の成立を歴史的・宗教的に解きおこす“原理編”。
日本的政治の問題点をクリアに分析する“現実編”。
政治がよくなる「金」「人」「情報」のあり方を提案する“改革編”。
民主主義についての正しい知識と理解を身につけ、私たち一人一人が政治の主人公として行動するのをサポートする、待望の教科書。
目次
第1部 原理編(政治の本質 ギリシャの民主制 ユダヤ教の政治思想 儒教の政治思想 近代民主主義の特徴)
第2部 現実編(日本人の行動原理 明治維新と大日本帝国憲法 戦後政治を振り返る 民主主義の蘇生に何が必要か)
第3部 改革編(選挙制度と二大政党制 政治資金の制度改革 政治家を育成する 質の高い「情報」が質の高い選択を生む)
草の根民主主義のつくり方10ヶ条
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
73
社会学者の橋爪さんの本はいくつか読んでいますが、この本は政治についての小冊子ですが要領よくまとめられていていい本でした。原理編で基本的な政治学についての入門で、現実編で日本人の政治的な感覚を分析し、改革編では今後の提言を含めた政治への対応方法などについて述べられています。最後の「草の根民主主義のつくり方10か条」は参考になります。これを読んで政治への無関心をなくしたいものです。2015/08/18
べっち
24
★★★★▲少々古い本ですが、政治を学ぶ初心者の方、日本の政治に疑問を抱いている方にオススメ。本音は日本国民は皆読むべきだと思います。ある政策に反対し、その結果に一喜一憂するのではなく、もっと本質に目を向けるべきだと感じた。本質を知ることで本当の自分の意見というものが生まれるのではないかと思う。この本では、第一部では政治の本質・歴史に迫り、第二部では、それを踏まえての日本の現状が述べられ、第三部ではその解決策(筆者の意見)という構成。特に一部、二部は必見。日米同盟についてももっと調べていきたいと思った。2015/02/05
あちゃくん
9
二大政党制のメリットや死票の意味が分かって良かったです。選挙に対して、消費者的に出来合いの選択肢を選ぶという態度から、選択肢をつくる・主体的に関わるという行動を起こさないとダメなのかなという気がしてきました。2013/05/06
目黒乱
8
小選挙区制を是認する理由が面白かった。また死票というものはないという理屈も。他の人の小選挙区制批判の意見も知りたい。2013/12/31
スズツキ
5
政治というものを最も平易に表した新書として挙げられていたので、読んでみましたが、良かったです。現代日本中心の概論になっているのは物足りませんが、初めの1冊としては一番手の出来でしょう。固まった思考を柔らかくするための薬としてもグッド。2016/06/09