内容説明
本書は、99年に逝去した北海道旭川の作家・三浦綾子氏の小説、エッセイより、生きる指針となる名言名句を集めた箴言集。よく知られているように、著者は敬虔なキリスト教信者であった。しかしその作品はキリスト教の枠を越え、多くの人々が日常で感じている「よりよき生とは」「理想とは」「社会正義とは」「エゴイズムの克服とは」といった問題について言及し、多くの共感を呼ん。本書の見出しにも次のようなフレーズが並ぶ。「人は皆、奇跡的な存在である」「華やかに生きている人でさえ、孤独なのだ」「生きることは権利ではなく義務である」「男と女が魅き合う強烈な力とは」「差別やいじめのない教育」「思いやりと優しさの本質」等々。三浦文学の根底にある精神の自由と祈りは、北海道の過酷な風土に鍛えられた者たちのみがもつ優しさと、北海道の歴史の浅いゆえの心の自由さによるものだといえよう。あらゆる苦難を希望にかえる言葉230編である。
目次
第1章 心の荒野を生きるため
第2章 病める時も
第3章 愛と絆の重み
第4章 結婚、そして夫婦として
第5章 現実を生きぬく知恵
第6章 「教えること」と「育てること」
第7章 神とともにある日々
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チサエ
12
綾子先生のさまざまな作品の中から胸に響く文章や心に刺さる文章などをピックアップした本。名言多し。「生きるのは権利ではなく義務だ」刺さる刺さる、生きるのを投げ出すわけにはいかないねえ。2022/08/01
たらちゃん
3
しばらく家族の健康問題に悩んでいる私がこの本を手に取ったのは、読むといいよということだったと思う。これは三浦綾子さんの小説から抜き出した言葉集で、胸にぐっとくるし良いのは良いのだけど、やはり小説を読み返したくなる。話の中でこそ、もっと輝く言葉だと思います。2016/07/14
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