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内容説明
日常生活の底に突如開く深淵――無常。根拠なき生をかかえ、「このままでよいのか」という想いにとらわれるとき、禅はラディカルな技術(メチエ)となる。永平寺の若き俊英が、釈尊・道元の教えを元に仏教思想を根幹から説き起こし、現代における禅の可能性を探る、アクチュアルな坐禅のすすめ。 (講談社選書メチエ)
目次
第1章 「根拠」の外部へ―本当の「自己」とは何か
第2章 煩悩のトライアングル―「苦」としての実存
第3章 システムとしての存在―「縁起」の思想
第4章 「自己」とは何か―「方法」としての因果
第5章 「自己」の倫理―生き方の基準はいかに決まるか
第6章 坐禅とは何か―「非思量」を知る
第7章 生のテクニック―「恭敬」の作法