講談社学術文庫<br> 哲学の教科書

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講談社学術文庫
哲学の教科書

  • 著者名:中島義道【著】
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  • 講談社(2015/03発売)
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  • ISBN:9784061594814

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内容説明

哲学は何の役にたつのか。哲学の問いとはどんなものか。哲学者とはどのような人々か。そもそも、哲学とは何か。物事を徹底的に疑うことが出発点だという著者は、「哲学とは何でないか」を厳密に規定することで哲学を覆うベールをはぎとり、その本質を明らかにする。平易なことばで哲学そのものを根源的に問いなおす、究極の「哲学・非――入門書」。(講談社学術文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

esop

81
哲学者 中島氏著の作品。 解説にある通り、本著は読者を『哲学的な問題そのもの』に誘い込むという目的をもったものである。 哲学の目標はー自分自身になること(ニーチェ)が胸に残った。 なんてことない日常に疑問を抱き、答えを求め続ける者が哲学者?という理解でいいのかな。そういう世界の見方があるということを知ることができたのは◎ タイトル「哲学の教科書」であるが、哲学に教科書などあるはずがないと開始早々叱られる。手厳しいが、まさにそのとおり。2025/01/30

ぴー

72
『哲学の教科書』というタイトルだったので、古代〜現代までの主な歴史や人物の紹介かと思ったら、全然違っていた。哲学ってのはこんな感じですと教えてくれるような入門本。哲学の問いのスタート地点が、他の学問とそもそも根本的に違うことも初めて知る。「○○とは何か?」がキーワード。自分には難解な箇所もあったが、第3章は少し理解できたかも。筆者が、ズバッと述べるところが面白い。最後まで何とか読むことができたが、頭がグルグル状態です。しばらく間を開けて、再読したいです。2025/03/08

mana

49
難解と思われる哲学とは、本当は平易なことを深く考えること。具体例を挙げながら、「哲学とは何なのか」「哲学をする」ことを噛み砕いて説明されている。本当の意味での「哲学者」と、哲学研究者の違いもなるほどと思った。批判的な意見も含め、ここまで自由に語っていいんだなと感じた。面白い。哲学のテーマをいくつか挙げられているので、問いを自分で見つけて、じっくり考えながら読むと時間がかかった。今はまだうわべだけしか理解できていないかもしれないが、多くの書物から哲学的思考を鍛え、知識も入れていきたい。2022/06/09

i-miya

48
2011.08.13  (カバー)  哲学は何の役に立つのか。哲学の問いとは?哲学とは?物事を徹底的に疑うことが出発点。「哲学とは何でないのか」を厳密に規定する。平易な言葉。究極の「哲学・非-入門書」。(中島義道)  1946生まれ、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了、ウィーン大学基礎総合学部修了。哲学博士。電気通信大学教授。(刊行-講談社、1995) 2011/08/13

里愛乍

42
著者によれば知識や技術を学んだだけでは者になれない音楽や芸術のように、哲学とは才能の一種であるといいます。読んでみれば購入のきっかけともなった第三章をはじめ、非常に面白くわかりやすい。もっとも「わからない」より「わかったつもり」の方が厄介だと仰ってますから、私の「わかる」がイコール著者の求める「わかる」なのか如何かはわかりませんが。ただこれらのことを他人に知られるのが「恥ずかしいこと」だと感じてらっしゃるのは、ひどく共感いたしました。所謂「厨二」ですものね。私が幼少の頃からずっと抱いている〝これ〟は! 2017/11/04

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