内容説明
著者は言います。「今の青少年は『自分独自の存在感』が非常に希薄になった。他方で、母親の過保護で自尊心が自分の背丈以上に高まり、些細なことで決定的に傷つく。このため、簡単に『こんな人生(自分)だったら消してしまいたい』となってしまう。いじめられて引きこもってしまったり、自殺してしまったり、犯罪に走って自分の人生を破滅させようとしてしまう」と。序章/青少年の心に何が起きているのか。いじめ、不登校、引きこもり、少年犯罪などに心を痛め、思春期の子どもを持つ親として不安な日々を送る大人たちに、精神科医が豊富な臨床経験に基づいてアドバイスします。
目次
序章 青少年の心に何が起きているのか<br/>第1章 インターネットをさまよう思春期の心<br/>第2章 自分を消したい子どもたち<br/>第3章 いじめや不登校をなくすために<br/>第4章 青少年を叱らないこの国の大人たち<br/>第5章 親と子の家族倫理<br/>第6章 子どもの“心のシグナル”をつかむ