内容説明
「君はいい友達だ」その言葉がリズを打ちのめした。■病院のボランティアに応募してきたジョーを見て、リズは思った。きっと下心があるんだわ。目当ては看護婦ね。子供のころ、リズの家庭は父親の浮気のために崩壊寸前だった。父親はハンサムなプレイボーイ。そう、この人のように。だから決して心を許してはいけない。リズは冷ややかな態度をとり続けるが、ジョーは思いのほかまじめにボランティアに取り組んでいる。どうやら誠実で信頼できる人柄らしいと、リズは友達になることを約束した。しかし二人のいい関係は長くは続かなかった。いつしかリズの胸には別の感情が芽生えたというのに、ジョーはかたくなに永遠の愛を否定して……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
26
仲のいい両親のもとに育ったのに自分にはああいう愛を見つけられないだろうとハナから恋愛に対して後ろ向きなヒーロー兄弟。実は兄弟が幼い頃、両親の仲にも危機的な時期があって、という設定のお話が何作か。どのヒーローのお話もピンとこず、好きな作家さんなのにとても残念。病院に入院している新生児を(清潔ばかり優先するより!)「抱っこ」して人の温もりを伝えることがとても大切だと言われるようになって久しいですが、ボランティアで赤ちゃんを抱っこするシステムは聞いたことがなかったので新鮮でしたね。2019/02/18
ちはや
0
2001.5.23 ★★★☆