なじみの店

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なじみの店

  • 著者名:池内紀
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • みすず書房(2001/03発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784622048053
  • NDC分類:914.6

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内容説明

「毎朝、体操している。ラジオ体操をもとにして自分で工夫した。女子高の体育の先生と飲み屋で知り合って、教えてもらったのもつけ加えた。わが名の頭文字をとってIO式と称している。ちょっぴりITシステムと似ていなくもない……体操しているとすぐにわかるが、頭だけ仲間外れである。単に上にのっているだけ、へんに重いぶんジャマになるくらいのものだ。だからこそ、つねづね気にかけてきた。頭のほうも毎日、のばしたり、ひっぱったり、もみほぐしたりしなくてはなるまい……このエッセイ集は、そんな思いから自分に課した体操の成果である」(あとがき)。人生とは何か? こう正面切って尋ねられたら、たぶん誰でも答えに窮するし、だいいち照れくさい。では、どうするか? 論より証拠、実物を示すに如かず。さいわい、ここに〈生きた〉見本が歩いている。居酒屋や旅館・医者とのつきあい方から野宿・金銭・悟り方まで、あちこちをゆったり歩き回り、ふと小さな事件や風景にこだわる。人生百般、IO式の大人の生き方、〈頭の体操〉入門。

目次

一畳間の天下
なじみの店
なぜ悟れない
毛の効用
宿とカンコ鳥
人の顔
商いの不思議
使い捨て
途中下車
金が敵〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Rie

12
ドイツ文学者、池内紀さんのエッセイ集。何となく図書館で借りてみたのだが、これが面白かった。ドイツの話も所々で挟み込まれるが、漂うのは昭和感。ご本人が"頭の体操の成果"と言うだけあって、日常の風景に紛れた事件や疑問に関してアレコレ考える。考えても答えの出ないことでも考える。目的が頭の体操なのだから思考のための思考なのだ。唐突に話が始まったり、あちこちに飛んだり…決して読み易くはないけど惹かれるものがある。一言で言うと、私の好み。2017/05/28

学生

4
浜松駅前図書館にあった。学者がエッセイ書いててびっくり。 素朴な話が多くて面白い。2023/02/26

Maumim

1
年の功、だな。「いいかげん」は、老いてきた両親にはまりすぎてて、そんなもんなのか、と納得。2011/11/14

あきこ

1
池内さんの本を初めて読んだ。どんな人柄なのかな、と思ってエッセイにしてみたのだ。日々の気分や考え方は生き方の見本のようなものでとてもおもしろい。表題の「なじみの店」には本当に共感した。同じ気持ちを共有すると親しみが湧いて作品にも興味を感じてくる。2011/05/08

みらい

0
時折、昭和のおじさまらしい考え方がでてくるけど、おおむね穏やかで交換の持てる人だ。2012/07/23

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