内容説明
大正時代、長男が家業を継ぐのが当たり前だった頃の、小田原(おだわら)でのお話。 大工の若棟梁(わかとうりょう)・一色祐太朗(いっしきゆうたろう)、酒造屋の小由留木楓(こゆるぎかえで)、荒物屋の善田太郎(ぜんだたろう)、写真館の設楽塙衛(したらはなえ)、鳥屋の邑居郁(むらいいく)、剣道の道場の加納斉彬(かのうなりあき)。楓と斉彬はまだ学生だが、六人とも長男。この大らかな若旦那衆が道楽半分で始めたのが『こゆるぎ探偵倶楽部(くらぶ)』である。 新春早々の以来は、小田原中(おだわらちゅう)の校長も務めたこともある人格者・伊原木(いばらぎ)教授の浮気疑惑! 相手は外国の御夫人? 後半では、郁が客に届けた鳥たちが籠(かご)ごと盗まれる事件が頻発(ひんぱつ)。だが話題は呉服屋の美貌(びぼう)の娘の方に脱線……。 巧手の新シリーズ、ここに開幕!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たべもも
5
★★★★★。登録漏れ。図書館でイラストに惹かれて読んだらBLだった、…という私がBLに出会ったきっかけ本。和洋折衷の大正ロマンな世界観、人情味溢れる お話、控え目なのに色気溢れる肌色シーン、全てが最高でそこからどっぷりBLにハマってしまいました。十年以上経った今でも読み返してます。2014/08/05
こまったまこ
4
たけうちりうとさんのパレット文庫から出ている薄味BLシリーズにハズレはないです。今市子さんの素敵なイラストがさらに相乗効果となって凄く好きです。このこゆるぎシリーズも大正時代というロマンを感じさせる時代背景に多彩な登場人物が楽しい。二人の恋もゆっくりと深まっていく様が良かった。だけど将来的には結婚して、でも関係は続ける…というくだりはとっても嫌でした。長男同士だから難しいとは思いますがなんとかBLマジックでオンリーワンな関係を続けて欲しいです。期待を込めつつ2巻へ…。2012/04/22
黎
3
たけうちさんが故郷小田原を愛しておられるのが伝わってくる。ありえない発端から始まる幼馴染の恋が、激しくもなくゆるくもなく、小田原の空気の中にしっかり息づいていて、探偵団の面々はもちろん周りの人々も小田原と言う土地に繋がっている。読んでいて安心感と郷愁が。2010/06/28
京子@オランダ
2
「外郎売り」の口上そのままな感じの始まり。お江戸を発ってニ十里上方相州小田原一色町をお過ぎなされて青物町を登りへおいでなさるれば、っていう感じで。さて、2巻目にいきますか、、、。2012/07/22
Tomoko Watanabe
1
大正時代というのは、優雅で典雅でそこそこ自由な時代でありましたのですね。なぜ日本はこのまま進めなかったのでしょうか。2016/02/13
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