内容説明
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1930年日本統治下の台湾でおきたタイヤル族の蜂起を追う。このときオビン・タダオは17歳、父親は殺され、夫は自殺。妊娠中のオビンは、夫の言葉に従い生き延びる。
目次
1 一九三〇年霧社事件―オビンタダオ17歳(最後の別れ オビンから初子へ 霧社事件 ほか)
2 強制移住―初子として生きた日本時代(強制移住 地獄のような日々 ピホ・ワリスの場合 ほか)
3 敗戦―語り部・高彩雲(初子から彩雲へ 日本人慰霊碑再建計画 夫の死 ほか)
感想・レビュー
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アーク
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霧社事件については、映画「セデック・バレ」で初めて知ったが、その内容については劇中で克明に記録されていたので、あらましについての知識はあった。この本で、霧社事件の後の出来事や、関係者の発言から浮かび上がってくる事件の本質についてより深く知ることができた。この本とは関係ないけれど、去年台北を訪れて不思議に思ったことは、台湾は日本の支配下にあった時期もあり、辛い思いをしたこともあるのに、なぜ親日国なんだろう、ということ。日本語を話せる人も多く、みんな親切で優しさが心に染みた。日本人への優しさの源は何だろう。2014/01/03