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内容説明
「人間」とは、自由で平等な近代社会を作るための発明品だった。そして、それは理性的で主体性をもつ個人のはずだった。ところが、巨大化し機械化する都市の孤独のなかで、この人間たちは気づかされる。「理性と主体性のある「私」なんて嘘だったんだ!」このときから「人間」は「非人間的」な存在へと急速に劇的に変貌していった。「自由な個人」から「全体主義的な群衆」へ、「理性的な主体」から「無意識に操られる客体」へ。何がどうして起こったのか。壮大なスケールで描きだす「非人間」化の歴史。
目次
序章 アウシュビッツへの旅
第1章 全体―個から全体へ
第2章 無意味―アヴァンギャルドからファシズムへ
第3章 未開―岡本太郎「太陽の塔」の謎
第4章 無意識―理性から狂気へ
終章 幼年期の終わりを越えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
果てなき冒険たまこ
2
タイトルに惹かれて読んでみたけど全くの期待外れ。ダダイズムやシュールリアリズムについて語られてもタイトルからは遥か遠い。西洋の流れを追うことですべてが説明できると思い込んでる人は問題の立て方からして間違ってる気がする。非人間的という語がどんな問題提起をしているのか掘り下げられていなくて西洋(とくにヨーロッパ)の流れだけを追っている感が強い。期待しただけ損した気分。2023/10/16
ヨンデル
1
読んだ本を登録しています。2024/04/23
ホリエッティ
1
p.199「近代化=西欧化という思い込みが押しつけてきた「特殊」を「普遍」と読み替える近代のパラドックスにあらためて気づかされた私は、みずからの他者性をいまさらのように実感させられて、思わず虚をつかれたのだった。」2024/01/27
ちゃつ@
0
集団=自動=機械=非人間2017/09/25
ピラックマ
0
手付きは「日本近代文学の起源」。自明の「人間性」の成り立ちを歴史的に遡行する。ややロマンチックに流れ過ぎてる感はあったけど。2012/07/13
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