内容説明
私は替え玉……見破られてはいけない。それなのに、恋に落ちてしまうなんて!■始まりは、あの同窓会だった。あの日、ローザと再会したばかりに。ローザのいとこレオを相手に、ハリエットの芝居がいま幕を開ける。同じ名門女子校を卒業した同級生のハリエットとローザは、双子と言ってもいいほどよく似ていた。そのことで、ずいぶん気まずい思いを味わいもしたが、八年の歳月を経て出会った二人はなぜかとても気が合い、悩みを打ち明け合っては姉妹のように親交を深めていった。そして、互いの問題の解決のためになされたのが、この提案だった!トスカーナで開かれるローザの祖母の八十歳の誕生祝いの席に、まさかハリエットがローザになりすまして来ることになるとは……。どうか無事に、この仮面劇を終えることができますように。吐息をついたハリエットをレオが見る。「君は変わったね、ローザ」レオは、私がローザでないことに気がついたのだろうか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
8
学生時代はあまりにも似すぎているため敬遠していたのに、卒業後再会してから親友になったヒロインとローザ。事情があって故郷に戻れないローザの代役を引き受けることに。親戚に何年も会っていないにしても、用意周到に準備してもヒロインの受けるストレスは相当なものだったはず。ローザのいとこ、ヒーローが急に態度を変えたのにびっくりしながら、いつばれるのかとどきどき。でも意外とその後の押したり引いたりのやりとりの方が長かったかな?じれったいふたりに早くくっつきなさいと背中を押すノンナ(ローザとヒーローの祖母)が可愛い。2014/05/18
me
1
脇役の登場人物が多過ぎる!ヒーロー弟の「イタリア富豪は甘く償う」のスピンオフしか知らないけど他にあるのかな。36才ヒーローが26才ヒロインにキスしたり抱きしめたりと早い段階からセクハラかと思うほど手を出して後半はほとんど無理矢理な感じでベッドイン。メロメロなのは良かったけど別人だとわかったときの暴言でお互いにすれ違う。ヒーローもそんなに好きならめげずに何度でもプロポーズすればいいのに。この作者さんはヒロインの名前を「ハリエット」にした作品が3作程ある。よほどお気に入りの名前なのか何も考えてないのか。2019/05/30
romaco
1
★★★ 外見がそっくりな同窓生に頼まれて身代わりになったヒロインとその同窓生の一族の一員であるヒーロー ヒロインが結構上手い事成りすましているのに、知らされていない事実がどんどん出てきて読んでてハラハラした おまけに、お約束のように予想外な展開が待ち受けていて、最後まで気が抜けない感じだった2011/12/11